一つになるとき

【said 朝海】


「健ちゃんあたってるよ…。」


お尻に感じる温もりを指摘するとおっぱいをムギュっと掴まれた。そのままおへそを舐められて開脚したそこにフーって息を吹き込むんだ。完全にあたしで遊んでるって思う。でも触れる指も甘い舌も全部あたしだけのもの。大きな目であたしを見て楽しそうな笑顔を浮かべる健太を見て、胸が熱くなる。


「おう、今挿れる。ちょっと待って。」


そう言って起き上がると健太は脱いだズボンのポケットからその袋を取り出したんだ。


「なんで持ってるの!?」
「なんでって、なきゃできないから。」
「違う、なんで常備してんのってこと。」


あたしそんなの持ってないもん。


「いつでも朝海とできるように、それ以外ねぇぞ。なんか問題あるか?」


思いもよらぬ言葉に思わず頬が緩む。


「ねぇあたしのことそんな風に見てた、の?」
「ぐふふふふ、見てた。」
「…いつから?」
「さあな。ついた。足広げて…。」


健太の腕が自分のを持ってあたしの中にゆっくりと挿いってくる。なんともいえない感覚に思わずキツク目を閉じる。トサってあたしの頬に健太の髪が揺れて。


「ごめん、力抜いて…。奥まで挿れたい…。」


健太のほんのちょっと掠れた苦しそうな声にあたしは涙を浮かべて身体の力を抜く。その瞬間、グググって子宮の奥まで挿いりこんで、よく分からない箇所が痛くて腰が浮く。


「朝海、大丈夫だから力抜けって。」
「んう…。」
「俺一生お前のこと愛してるよ。」
「健太…。」
「ずっと傍で笑わせてやる。」
「あたしも、」
「朝海は傍で笑っててくれればいいから。」
「ずるい、あたしも。」
「幸せにしてやるから。信じろ…。」


涙と一緒に抜けていく力に、グググっとまた健太が奥まで挿いりこんだ。


「ぐふふふふ。俺達今一つだな。」


健太の言葉に涙が零れた。



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