一途な女

【said 健太】


遊んでそうに見えても一途だと知ったのはまだ大学に入学して間もない頃だった。ナンパされたのかすこぶる嫌がってる朝海は小さく言ったんだ。


「好きでもない男とヤれるわけないでしょ!」


適当に遊んでいる奴なんていっぱいいるのに、それが俺にはすごく新鮮で、きっと一途に恋をしているんだろうって思えた。その日から、朝海は俺の中であっという間に特別になった。だけどその瞳にはいつだって俺じゃない陸がいて。陸が朝海の想いを受け止めてくれるならそれでいいと思ったけど、そんなこともなさそうで…。やっと今日、愛情込めて朝海に触れられると思うと、高揚しているのが分かる。


「もう我慢しない…。」


小さく呟いて朝海の細い首に顔を埋める。微かに香るボディシャンプーなのか朝海自身なのか甘い香りに舌をちゅっと絡ませた。


「我慢してたの?」
「してたよ。ずーっとな。」
「いいのに、そんなの。」
「お前陸ばっか見てたろ?」
「そうだっけ?」
「たく。もういい。俺以外の男の名前禁止。身体痛いとこねえ?大丈夫?」
「平気。健太ギュってして。変な女と喋ってる健太見て、あたしすごく嫌だったよ。すごく苦しくて切なくて悲しくて、死んじゃいそうだった。」


首に腕をかけて俺に抱きつく朝海をギュっと抱きしめ返す。こんなに不安にさせたことをごめんと思いながらも俺はやっぱり嬉しくて。朝海を抱きしめながらピンク色の尖った突起を指でグリっと押すと「ンアッ。」小さく朝海の声色が変わった。


「あいつがいなきゃ朝海が俺の所に来なかったかもしれないけど、他の女の話ももうしない。俺も朝海のこと以外考えらんねぇ。」


トンっと腕をつくと、朝海の胸を揉みながら舌を絡ませる。存分にキスをしてから舌で突起を舌で転がすと朝海の腰がふわりと浮いた。指をキュっと絡ませてそのままヘソに舌を入れると「アッ…。」甘い声を漏らす。繋がっている指をペロリと舐めてそれからゆっくりと朝海の太腿をこじ開けてそこに指を触れさせる。入口の突起を指で摘まむと「ヤアアアッ…。」一気に呼吸があがって。太腿を舌で舐めながら焦らすようにそこに舌を入れ込んだ時にはもう、中は熱くてトロトロだった。


「朝海、こっち見て。」
「やだ、恥ずかしい…。」


照れてる顔も可愛くてできるのなら心のカメラに全部全部収めておきたい。生まれたての姿で俺を見上げる朝海の頬についた髪を指で取ってあげる。


「健太、ちゅう…。」


キスをせがむ朝海にこれでもかってくらいのをあげる。くるりと反転させて背中に舌を這わすと「アアアアアアッ…。」また心地よい朝海の声が漏れる。もう下半身はパンパンで、いつでも朝海の中に挿いれる準備はできている。尻を軽く甘噛みすると「イヤンッ。」いいのか悪いのか半笑いの朝海の声に視線を合わせる。


「気持ちいいの?」
「…んう、ばか。」
「尻フェチ?」
「…違うもん。」
「じゃあどこ?朝海の心地いいとこ全部教えて…。」


背骨に舌を落とすと朝海の尻がふわふわ揺れる。そのまま後ろから子宮に指を挿れこむと「アアアアンッ。」また可愛く鳴いた。耳元で「挿れてもいい?」そう聞くとコクっと小さく頷いたんだ。



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