結果発表

「愛沢サクラさん。」


え、落ちた。サクラがEXILE。そんなぁ…。震える身体で前に出たサクラは超嬉し泣き。サクラ以外は悔し泣き。私は、放心状態。努力は報われないじゃん、タカミナ!私だって頑張ってきた、私だっ…


「星海ユーリさん。」

「…え?はい。」

「ユーリには三代目のパフォーマーをやってもらいたい。どうかな?」


さんだいめ!?なにそれ、聞いてない!見つめる先のHIROさんはなんてことないって顔でその口を開いた。


「じつは、三代目もGENERATIONSも女の子欲しいって話で、3人選ぶつもりでオーディションしてた。上原アスカさん、GENERATIONSのパフォーマーやりませんか?」


名前を呼ばれたアスカは途端に笑顔になって。すぐに「はいっ!」そう答えた。未だ放心状態の私を見つめるHIROさんの瞳。


「さ、三代目やらせてください!」


元気よくそう言ったんだ。だから三代目やジェネの曲も私達練習したんだって。今日この場で踊れるように。あーやばい、嬉しい!笑顔が戻った私達の元に、HIROさんと入れ替わり、パフォーマンスを終えたTRIBEメンバーが戻ってきた。


「おめでとーう!」


そんな歓声と拍手に包まれたのも数秒、私は三代目リーダーの直人さんに腕を掴まれて「R.Y.U.S.E.I.の立ち位置教えるから1回で覚えられる?」難題を突き付けられた。メンバー全員が私を見ている=試しているんだって。これぐらいできなきゃ、これから一緒になんてできねぇぞって。その顔が言ってる。フリは完璧に入ってる。後は呼吸を合わせるだけだ。


「もちろん、できます!」


私の言葉にクシャっと直人さんが髪を撫でた。


「頼もしいね!んじゃユーリちゃんここな。」


連れてこられたのはまさかのボーカルの間。しかも私のが前に出てる。これ絶対ボーカルファンの反感喰らう。そう思ったけどみんな真剣だから何も言えない。ランニングマンはボーカルの間に挟まれた私。直己さんは隆二さんの後ろについてランニングマン。やばいこれ最高気持ちいい。もうやるしかない!

本当にたった1回パーっと合わせただけで直人さん達兼任3人はEXILEの合わせに行ってしまった。その後全員揃ってTRIBEの曲合わせ。と言えどぶっつけ本番って感じで。


「サクラ、アスカ、がんばろ!」

「うん、絶対の絶対に成功させようね!」

「女子のパワーなめんなよ!」


3人で小さく円陣を組んでいたら「はいはい、俺らも入れてねー!」パフォーマーの総帥アキラさんがガシッと私達に肩を組んだ。ひえーーアキラー!かっこいい!なんて内心思いながらも私達はTRIBE全員で円陣を組んだ。

いざ、ステージへ!

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