ごろごろ、ごろごろ。ベッドで雑誌を見ながらだらだらとくつろぐ。はぁ、心が安らぐ。
「こら、仮にも女の子なんだからもっとちゃんとしなさい」
「えー?」
「スカートだろう」
もう、うるさいなぁ大佐は!別にロイしかいないんだからいいじゃん。そう言うと、ほっぺを軽くつねられた。いででで、
「いひゃい…」
「女の子が足開いて寝るな」
女の子女の子って…子ども扱いしないでよ。ガキじゃないのよ私は。お酒だって飲めるんだから!
体を起こしてベッドに腰かけてるロイに、うしろからアタック。ぐえ、とかいう声は気にしない。そのままするりと腕を首にまわす。
「………」
「…さっきから私を誘ってるのか」
「は、」
腕をひっぱられる。ロイがくるりとこっちを向いて、ちゅ。キスをした。
「………っ、ばか!」
「…そっちが悪い」
もう、またロイは大人の余裕みたいに笑って。…私なんて、まだまだ子どもね。
20100119