ノボリ視点


昼休み前のバトルが長引くとは運が悪い。ただでさえ休憩時間など無いに等しいわたくし達にとっては貴重な時間だというのに。早く昼食を取ってポケモン達にブラッシングでもしてあげる事にしましょう。ぴたり。ドアノブに掛けた手の動きを止めた。とめざるを得ない。休憩室の中からはギアステーションに不釣合いな声が聞こえてきました。その、何と言うか、い、いかがわしい声、が………しかもこの声はまさか


『いった、あ…ん、もっと優しく』

「でも気持ちいいでしょ?」

『ん、きもちい…』


名字様と、クダリ…!仮にも駅員の休憩室で二人はなんという事をしているのでしょうか!わたくし入れないではありませんか!


「ココ、すっごい硬くなってる」

『ひゃあん!そ、こ…ぐりぐりしちゃ、あ!』

「名字、気持ちよさそう」

『クダリさ…そこダメっ』

「じゃあやめる?」

『…や、ッ』

「ちゃんと言わなきゃボクわかんない」

『やめちゃ、やだぁ…もっとぐりぐりして下さいっ』

「よく言えました!」

『あッああ、や、激し、んああっ』

「ほーらぐりぐりー!」

『ッ〜〜〜!!』

「声も出ないくらい気持ちいいの?じゃあこっちは?」


………二人には大変申し訳ないのですがわたくしもそろそろ入れてもらいませんとお昼休みも時間が…正午を過ぎてから既に三十分。残りは三十分、どうしたものでしょう…ん?これはもしや、いやそうに違いない。いかがわしい事をしていると思ったらマッサージだった!こういうオチなのですね!なんだ、そういう事でしたか。ドアの前で立ち尽くした10分間は無駄だったようですね。


ガチャッ


「お二人とも、勘違いする方もいらっしゃるのでそのような声は抑えて…」

「げ、ノボリ…」

『ク、クダリさああん!鍵閉めてくださいって言ったじゃないですかぁ!』


空気を読んでそこはマッサージであってくださいよ!(壁ドン)



11.05.09










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