久しぶりにヒョウタ君の家に遊びに来た。途中クロガネのポケモンセンターに手持ちのポケモン達を預けて来たから私は手ぶら。
久々に一緒にゆっくり出来ると思ったら不意にヒョウタ君のポケギアが鳴って入り口にいるサングラスのおじさんの声で挑戦者が来たってポケギア越しに聞こえた。


「ごめんね、すぐに戻るから。」

ぱん、と顔の前で手を合わせて謝るヒョウタ君を見送って完全に手持ちぶさたになった私は自分のじゃないけどベッドにぼすんと体を沈めた。ヒョウタ君の匂いがする。枕元にはズガイドスのぬいぐるみがちょこんと置いてあってなんだか女の子みたいでちょっとかわいい。ズガイドスのぬいぐるみをぎゅうっと抱き締めてベッドの上でごろごろしてたらコンコン、とドアがノックされた。


『はーいっ』


って言っても私の部屋じゃないんだけどね。そう思いつつがちゃりとドアノブを捻ってドアを開けるとヒョウタ君のお父さんのトウガンさんが立っていた。


「久しぶりだな、名字。」
『トウガンさん!』


今日ヒョウタ君に会うのは久しぶりだったけどトウガンさんに会うのはもっと久しぶりだった。ばふっ、と強くトウガンさんに抱きついてたくましい胸板に顔を埋めると優しく頭を撫でてくれた。少し汗の匂いがする。それに交じって土の匂いもしてああ、トウガンさんなんだって実感した。


「ヒョウタが行っちまって暇だろう。俺が相手してやろう」

『ホント?トウガンさん好きー!』


トウガンさんが腰掛けたヒョウタ君のベッドに私もぴょこんと飛び乗るのたくましい胸板にべったりと顔をくっつける。ヒョウタ君には言って無い(ていうか言えない)けど私とトウガンさんは所謂そういう関係。彼女が自分の父親と不倫してました、なんて知ったらヒョウタ君はどんな顔するかな。


『トウガンさん、好き。』

「ヒョウタはいいのか?」

『トウガンさんの方が好きだもん。』


こつん、と額を合わせて視線を絡めた後小さなリップ音をたてて唇が重なる。それだけで下半身がきゅんとして熱くなった気がした。ベッドに縫い付けられてキスの雨をもらった。トウガンさんのゴツゴツした手のひらが胸やお腹の上を滑って濡れているであろうそこを擦り上げる。


『トウガン、さ・・・』

「腰動いてるぞ」

『意地悪っ、しないで・・・、』


少しだけずらされたぐしゃぐしゃな下着の間からお腹の中が溶けるんじゃないかってくらい熱くて大きいのがずぶりと入ってくる。


『はぁっ、熱い・・・』

「相変わらず狭い、な」

『トウガンさんがおっき・・・ふぁあっ!』


がつんがつんと私のいい所ばかりを突く熱いそれにぞくりと体を震わせながらそういえばヒョウタ君の部屋だった、という考えが脳内を過った。私、今彼氏のベッドの上で彼氏のお父さんとセックスしてる。彼氏がいつ返ってくるかわからないのに。そのスリルがたまらなかった。


「考え事か?余裕じゃねぇか」


がくんと揺さ振られた体はずくり、と奥の奥までトウガンさんを導いてお腹が苦しくなった。激しいピストンを繰り返した後にトウガンさんは私の中にどろりと精液を放った。はぁはぁと荒い息をするトウガンさんの唇に噛み付いた後私はぼすん、とふかふかの枕に頭を落とした。ヒョウタ君、そろそろ帰ってくるかな。





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トウガンさん大好きだけど
いまいちわからない。
後悔も反省もしていない。


10.02.07









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