ガチャガチャと慌ただしく玄関の鍵を開ける音が聞こえたのは11時50分を回った頃。
私はベッドに沈めたままだった重い体をゆっくりと起こしてベッドの縁に腰掛けその人物を待った。私の前に姿を現した人物の額にはうっすらと汗が滲み肩が上下していた。
『バカ、遅い。』
「す、すまん・・・帰りぎわにブレーンの会合があって・・・」
『もういい。知らない。』
ブレーンの会合なら仕方ないじゃん。それくらいわかってるけどジンダイさんの困った顔が好きだからわざと困らせてみる。体をベッドにもう一度沈めるとばふりと枕に顔を埋めた。
「名字、本当にすまない。この埋め合わせはまた・・・」
『ジンダイさんなんか嫌い。』
「は、」
『嫌い嫌い嫌い。大嫌い。』
「・・・・・・。」
顔を見なくたってジンダイさんが今最高に悲しそうな顔をしてる事くらいわかる。私は腕時計をチラリと見た。11時59分。むくり、と体を起こしてジンダイさんの隣をすり抜けるとドアノブに手を掛けた。
『私、ダツラさんの所行く。』
「なん、」
『バイバイ、ジンダイさん。』
「待っ・・・!!」
ジンダイさんがぐいっと私の手を引っ張る。にやり、口が釣り上がるのが自分でもよくわかった。私の腕を掴んでいるジンダイさんの手を逆の手で掴み返して後ろのベッドに荒々しく押し倒す。
『嘘。』
時計の針は12の数字を跨いだ。
『本当はだぁいすき。』
じわりじわり、ジンダイさんの瞳に涙が膜を作ってやがてそれは頬を滑り落ちた。手のひらで顔を覆って小さく泣くジンダイさんは私よりもずっと年上のはずなのにとても可愛くて小さく思えた。そんなジンダイさんを泣き止ませるのはすごく簡単な事だった。
『ジンダイさん、泣かないで。ごめんね。嘘吐いて。エイプリルフールだよ。』
「質が、悪いわっ・・・!」
『うん、ごめん。だから今日はお詫びに寝かせない。』
「意味がわからん・・・おい!」
肩をぐいぐいと押し返してくりジンダイさんを無視して深緑の上着のボタンを2、3個外すと白い肌に浮き彫りになった鎖骨を強く吸い上げた。するりと肌を撫で下ろすと胸の飾りはぷくり、と主張を始めていた。焦らしながら突起を撫でるとごそりと体を捩らせた。
『触って欲しい?』
「欲しく、無いっ・・・」
『じゃあ勝手に触るもんね。』
ぱくり、と噛み付いて舌先で転がすとびくびくと体が震えるのがわかった。唾液と一緒にじゅるりと強く吸い上げれば大きくびくんと震えた後張っていたズボンの一部にじわりと染みを作った。
『ジンダイさん、もしかして出ちゃった?』
ニヤニヤしながら顔を覗き込めば頬を真っ赤に染めて再び目尻に涙を溜めていた。
カチャカチャと音をたててベルトを外してズボンを膝まで下げてパンツも少し下げると亀頭からどろりと精子達が零れ落ちた。
『あ、もったいない。』
根元まで銜えて強く吸い上げるとごぽり、と口の中に生臭い粘着質な液体が溜まった。
「早く、出せ・・・」
『いやら。』
ごくり、飲み干して口元を拭った。
『まだまだ夜はこれから、ね!』
ひくり、とジンダイさんの顔が引きつった。
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ジンダイさんは単純っていうか
純粋だから嘘とかすぐ信じちゃって
シナリオ通りに計画は進むと思います。
しかし2人とも喋らない・・・
相互記念漣楓様に捧げます
全力でごめんなさい。
文章まとめる能力と綺麗に
終わらせる能力がなさすぎる
エイプリルフールとかとっくに終わってるけど別にいいよね!(よくない)
10.04.18
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