どさり、
そんな音を立てて倒れた私の下には状況を理解出来ず間抜けな顔をしたアカギさんがいた。そんな顔してたら上司の威厳丸つぶれですよ、と声をかけたら案の定「だったらどいてくれないか」の言葉が帰ってきたけどそれは出来ないお願いですね。


『アカギさんって、27才なんですよね。』

「それがどうした」

『どうしたもこうしたも結婚とかちゃんと考えてます?』

「なっ・・・!」

『あ、その反応は考えて無いんですね』

「け、結婚以前に・・・」

『わかった、アカギさん彼女いないんでしょ。』


ニヤニヤとした笑みを顔に張りつけてアカギさんを見下ろすとぐっと押し黙った。わかりやすすぎる。


『じゃあもしかしてヤラハタなんじゃないですか?』

「ヤラ、ハタ・・・?」


聞き慣れない単語にきょとんとした顔で聞き返してきた。(あ、その顔かわいい)この年でヤラハタの意味もわからないなんていくらなんでもそっち方面な知識が無さすぎると思う。知識豊富なアカギさんっていうのも逆に嫌だけど。


「ヤラハタとは、何だ・・・」


おずおずと控えめに私の下から訪ねてくるアカギさんにきゅんとした(可愛すぎる)


『ヤラハタってのはですね、やらず二十歳、つまり童貞って事ですね!』

「どう・・・!」


ヤラハタの意味を知ったアカギさんは顔を真っ赤に染め上げ金魚のようにぱくぱくと口を動かした。(ああ、かわいい)
アカギさんはかっこいいんだしモテないってわけじゃないと思う。きっと今までを仕事に捧げすぎたんだ。だからろくに彼女も出来なかったんだ、そうに違いない。


『でも安心してくださいアカギさん!今日で脱童貞しましょう!』


「は、・・・ぐ、!?」


未だ赤い顔で恥ずかしさで今にも泣きそうな顔をしたアカギさんの少し開いていた唇に噛み付いた。びっくりして目を白黒させてるけど肩を押し返したり拒否はしようとしない。こういう時にどうすればいいのかもわからないんだろうなぁ。そんな無知すぎるのが逆に可愛くて愛しかった。
狭い口内で器用に逃げ回る舌を捕まえてぬるぬると絡ませるとアカギさんの口からは鼻に掛かったような小さな声が漏れた。くちゅりと唇を離せばとろんとした虚ろな目をして目尻にうっすらと涙を溜めたアカギさんがいた。


『キスしたのも何年ぶりかなんじゃないですか?』

「・・・・・・」


無言は肯定と受け取ろう。
ジャケットのファスナーを鎖骨の辺りまで下ろすと陶器のように白くて滑らかな肌が顔を覗かせた。普通に女の私より綺麗な肌してますけどこのオッサン。ムカつく。真っ白な鎖骨に唇を落としてキツく吸い上げると真っ赤な印が付いた。肌が白いから一層目立つ。


「名字、やめ・・・っ」

『童貞卒業したくないんですか?』

「そ、れは・・・・・・」


したくないわけでは無いらしい。困ったように目を泳がせる。


『じゃあ、いただきます。』


ズボンの上からわかるように膨らんだそこをするりと撫でればびくりと体を跳ねさせた。撫でるたびに固くなっていくそこはズボンに押さえつけられて苦しそうにしていた。


『そろそろ苦しいんじゃないですか?』


ゆっくりとズボンのチャックを下ろして少しだけ下着をずらすと大きく反り返ったアカギさんのソレが目の前に飛び出した。


『わお、』

「〜〜〜っ!!」

『こんな立派なもの使わないなんてもったいないですよ』


先ほどより真っ赤な顔を手のひらで隠そうとする仕草が27才だなんて思えないほど可愛くてきゅんとした。ていうか可愛いって言い過ぎだと思う。それくらい可愛い。先端を爪でかりかりと引っ掻けば透明な液体がとろりと溢れた。手の内でびくびくと脈打つソレの先端をぱくりと加えて舌先で先端を弄れば悲鳴にも似た声をあげて大きく体を反らせた。


「や、め・・・っ、」

『何でですか?気持ち良いでしょ?』

「そんな所、汚な・・・」


ああ、全くこの人は。
性器=汚いなんて小学生ですか。性に関する知識は小学校低学年止まりですね。
もう一度先端を口に含んで片手で上下に扱きながら吸い上げればアカギさんは女の子みたいな声をあげてあっけなく私の口に白濁を放った。


『うわ、濃い。』

「早く、出せっ」

『何言ってるんれすか。精液っておいひいんれす、よ。』


本当はおいしいわけ無い。だけど大好きなアカギさんのなら。
何年分も溜まっていたのであろう濃くて生臭い精液を飲み干してまだ元気なままのアカギさんのソレに手をかける。あ、やっぱやめた。


『アカギさん、そろそろ童貞卒業のお時間ですよ』


ポケットに入れておいたコンドームを数枚取り出してアカギさんの前に差し出す。


『何色がいいですか?ピンクか透明か黒か水色』

「っ、し、知らん!!」

『じゃー透明がいいな』


残りのコンドームをポケットにしまい込み透明なコンドームの袋を開けてぱくりと口にくわえる。


「食える・・・のか?」

『まさか!』


口にくわえたコンドームをアカギさんに被せて唾液で滑りをよくしながら少しずつ被せていく。小さく声をあげながら体をぴくぴくと震わせながら上着をぎゅっと握り締めた。


『この方が気持ち良いれひょ?』

「喋、るな・・・!」

『はいはい、じゃあお邪魔しますっと・・・』


下着を脱ぎ捨ててアカギさんの上にまたがると反り返ったソレの上に一気に腰を落とす。


『ふ、アカギさん童貞卒業〜』

「っ・・・・・」

『声も出ませんか?』

「動く、な!」

『気持ちいいのはここからですよ』


ゆっくりと腰を持ち上げもう一度一気に下ろすとぶつりと音が聞こえた。


『ん、あれ?』

「・・・・・・?」

『もしかしてコンドーム破れちゃいました?』

「な、」

『ま、いっか。』

「よくな、あ"ぁっ!!」

『どうですか?気持ちいいですか?』

「ひぅ、あ、はぁっ!」

『アカギさん、女の子みたい。』

「う、ぁ・・・やめっ!なんか、来・・・!」

『あ、もうイっちゃいます?』

「い、あぁっ・・・く、」

『アカギさんアカギさん。そういえば私今日危険日なんです。』

「!?」

『中で出したら赤ちゃん出来ちゃうかもしれませんね』

「ぬ、抜い・・・!」

『だーめ』


私の中にぐちゅぐちゅと出入りするアカギさんはどちらのかもわからない液体でてらてらと光っていた。少しずつどくどくと脈打つソレがアカギさんの限界を知らせる。


「名字、名字っ、出る・・・!!」

『出して出してっ・・・んぁ、』

「っ!ぁ"ああっ!!」


どぷりと私の中に入って来た熱いものを感じながら肩で息をするアカギさんの胸に倒れこんで形のいい唇に噛み付いた。


『赤ちゃん出来たら・・・結婚しましょうね』

「出来なくても・・・いい」


今度は逆に私がきょとんとさせられた。アカギさんの顔が真っ赤な辺り不器用な彼なりの精一杯のプロポーズだったんだろう。


『アカギさん、好き。』



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アカギがヤラハタだったら
可愛すぎて萌え禿げるという
知り合いとの妄想

10.02.24









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