四時限目の授業の終わりを告げるチャイムが校内に鳴り響いて生徒達はガタガタと席わ立ちはじめる。四時限目の授業が移動教室だった俺達はまずクラスへと帰らなければならない。


「源田、行こうぜ。」

「ああ。」


佐久間の横を歩きながら昼飯の事を考える。学食か購買かどちらにしよう。学食は面倒だし購買でいいか。佐久間の声も耳に入れてた軽く相づちを打ちながらぼんやりと考えていたらポケットの中でぶるりと携帯が震えた。ポケットに手を伸ばし携帯を取り出そうとしたらがしゃん、と手の中から筆箱が零れ落ちて廊下にペンが散乱した。


「やべ」

「何やってんだバカ!」

「悪い、これ持っててくれ。」


手の中にあった教科書を佐久間に渡して散らばったペンを拾い集める。少し遠くまで転がっていた最後の一本を拾おうと手を伸ばしたがそのペンは足の下敷きになった。


『うぉあ!?』


ぐりん、踏みつけたペンが回転して廊下のど真ん中でしりもちをついたのは隣のクラスの名字だった。


『いったー!何これ…ペン?』

「悪い、俺のだ。」

『源田の?はい。』

「すまん…」

『いーっていーって。女の子らしからぬ声出しちゃったけど。』

「名字…その…」

『ん?何?』

「言いにくいんだが……」

『何さ?』

「ぱ、ぱんつ見えてるぞ…」


凝視してしまった俺にも非はあるが2秒後に名字の女の子らしからぬ強烈な蹴りが俺の顔面にヒットした。ついでにペンは窓から放り投げられて姿を消した。


「黒だったな。」

「ああ、黒のレースだ…」




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アンケより源田学パロ


10.09.01









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