※きもい佐久間
※パソコンの擬人化主人公
※行為は無いけど雰囲気が卑猥
新しいパソコンを買った。
元々買うつもりは無かったけど暇だから駅前通りをぶらぶらしてたら、運良く限定モデルがどうとかいうノートパソコンが売り出されていた。そのパソコンを目当てに並んでる客も何人かいたからなんとなく、なんとなく俺も並んでみた。どんなデザインかもわからなかったし必要だったわけでもない。本当にただなんとなくだった。結局何もわからないまま買ったパソコンを手にベッドに腰掛ける。箱から取り出して丁寧に施された包装(あの壊れ物とかに付いてるプチプチのやつだ)を剥ぎ取るとスカイブルーが基調のシンプルなパソコンが姿を表した。電源を付けた時、初期設定されていた壁紙がペンギンさんだった事に無駄にテンションが上がりつつ適当に設定を終わらせてスタンバイ状態のまま机の上に置いた。特にパソコンを使うような事も無く1日が過ぎ、俺は布団に潜り込んだ。ああ、そうだ。パソコンに名前を付けよう。何がいいだろう……名前、名前にしよう。いい名前だ。机の上に置いてある名前に目をやるとスタンバイ状態のランプがチカチカと光っていた。「おやすみ、名前」なんとなく声をかけた後俺は瞼を閉じた。
「っ…ん………」
目覚ましの憎たらしい音が俺の眠りを妨げる。もう朝か。寒いからベッドを出たくない、が、なぜか今日はベッドの中が妙に暖かい。それに狭い気がする。更に言うのなら腰に異物感がある。ばさり、布団を捲ってみると、俺の腰には俺と対照的な白い肌を惜し気無く晒した…というか全裸の女が絡み付いていた。
「ぎゃああああ!」
『ふぇぁっ!?』
朝っぱらからよくこんな声が出たもんだ。自分でもびっくりした。俺の声に驚いた女もびっくりしたように飛び起きて大きな目をぱちくりさせながら俺を見た。
「おっ、おま……おおおお前、誰だ!?」
『私ですか?』
「お前しかいないだろう!ていうか、何で俺の部屋にっ…」
『何でって…昨日買ってくれたじゃないですか』
「は…?か、買う……?」
目の前の女は何を言っているのだろうか。俺買った?こいつを?いや、人身売買に興味は無いし覚えも無い。昨日買ったといえばパソコンくら……パソコン!?バッと振り返り机の上を確認してみれば、昨日置いたはずのパソコンが跡形もなく消えていた。机の上から女へと視線を戻すとそれに気付いた女はにこりと笑った。そういえばこの女、俺と似たような髪の色だし目も綺麗なスカイブルーだ。
「お前、まさか…」
『はいっ!名前ですよ、マスター!』
パソコンが擬人化なんて聞いた事無くて驚くとかそういう次元じゃなかったけど、俺は妙に落ち着いていた。目の前にいる名前(全裸はまずいから俺のジャージを羽織らせたが生足が眩しい)はせっかくなんだらもっと使ってほしいだのなんだのと喋っている。せっかくだから言う通りに少し弄ってみようと思う
「電源…どこだ?」
『電源はここです』
「は、え?まじで言ってんのか?」
『はい。優しく押して下さいね』
「わかっ、わ、わかった…」
『ん、ぁっ……』
「ばばばば、ばか!変な声出すなよ!」
『ご、ごめんなさい…』
なんていうか、えろい。擬人化って素敵だと思った。電源を入れると、驚いた事に腹部にモニターみたいなものが出てきた。どんな人体なんだろうか。いや、機械か。とりあえずマウスポインタを動かす四角いアレはどこなんだ。(パソコンには詳しくないから名称なんてわからない)
「おい、マウス動かす所は?」
『あ、ここです。』
「擦ればいいんだよな」
『そ、うっ…あっ、や、そんなに擦ったらっダメっ』
「動かないな。もっと強くか?」
『ああん!やだっ、激しいよぉっ!そんな強く、や……ら、めぇっ…!』
「お、動いた。」
『ま、すたー、壊れちゃいま、すぅ…』
「動かしにくいな。マウスここに挿せばいいのか?」
『んあぁっ、入っ、てく、る…!ますた、ぁ!そんな奥まで…だめ、ですぅう!』
名前の体はどんどんと熱くなりって熱い息を吐き出す。俺のパソコンがこんなにエロいわけがない。あっ、今のは別に意識したわけじゃないからな。本当にパソコンだろうか?人間じゃないのか?そう思えるほどだ。パソコンなんだろうが、機械に欲情する俺は変態なのか?パソコンに名前を付ける時点で変態か?
『これ以上はダメですっ…強制終了します!』
ぶつん、何かが切れる音と同時に俺の手の中には無機質なパソコンがあった。
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連載にしたら楽しそう。
機械なんだから中出ししても孕まないから好き勝手できる俺の性奴隷みたいな。
10.12.18
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