「ねぇ名前ちゃん」
『どうしたの?あ、ドリンク?』
最近吹雪君は休憩になると私に話し掛けてくれる事が多い。首にかけたタオルで滲む汗を拭きながら今日も話し掛けてくる。皆のデータをメモしていた私の隣に腰を下ろすと先ほどの問いに対して「ううん、違うよ」と返事を返してニコッとエンジェルスマイルを向けてきた(私が付けた名前だけど染岡君には哀れんだ目を向けられた。)
『あ、テーピング無くなったとか?もう少なくなってたし…』
「テーピングはまだあるよ、大丈夫」
『じゃあ…怪我?』
「ううん、ただ名前ちゃんとお話ししたいなぁって」
『最近よく話し掛けてくれるよね』
「うん、もっと名前ちゃんと仲良くなりたいなぁって。名前ちゃんの事色々知りたいな。」
『じゃあ何か聞きたい事ある?何でも答えちゃうよ!』
「あ、でも僕名前ちゃんの事ならほとんど知ってるよ!誕生日は6月13日の双子座で身長は154.3、体重…は言わないほうがいいよね!好きなシャーペンの芯はBだとかお気に入りのシャーペンは赤色、昨日の晩ご飯はロールキャベツだとかお風呂に入ったのは9時42分でパジャマは水色、今日のハンカチの色はオレンジで下着はピンクちなみにCカップだよね。部屋のカーテンの色もピンク。あ、そういえば家で飼ってる犬の首輪も赤色だったね!スリッパは水色だね。好きな教科は音楽で嫌いなのは理科、あれ?今日は珍しく毛糸のパンツなんて履いてるんだね。昨日木野さん達と買い物に行った時に買ったのかな?新しいスカートも買ってたね、すごく似合うと思うよ!今日家庭科の授業中に中指を怪我して保健室に行った事も知ってるよ!」
『……………………』
何で、知ってる、の…?教えて無いこいばかりだしむしろ教えたく無い事だってある。私の隣でニコニコと笑う吹雪の笑顔はエンジェルスマイルなんてものじゃなくてダークエンジェルスマイルだった。
「爪の形が綺麗なのが自慢だとかほくろの数とかスリーサイズも…」
『(い、今すぐ離れたい………)』
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アンケ1位の吹雪+変態
変態ギャグを目指したつもりなのにただのストーカーである
ギ、ギャグですよ…
10.12.02
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