短編 | ナノ

 げた箱から爆竹



パンッパンパンッパパパパンッ


どういう仕掛けかは知らんけど、俺はげた箱を開けただけやで?

それだけやで。

やのに、なんで爆竹が鳴り響くねん。

ちょっ小春っ何退いてんねん!



「一氏〜いくら誕生日や言うても玄関で爆竹はあかんで〜」



先生、俺やないて。

確かにげた箱開けたんは俺やけど。

ちょ、なんなん、この雰囲気。



「一氏〜いくら誕生日や言うても玄関で爆竹はあかんで〜…やって」

「音子…お前か、仕掛けたん。しかも、学年主任の物真似似てへん」

「ちょっとしたお茶目やんかぁ」

「お前のそのお茶目の所為で、小春にひかれたわ」

「安心しぃ。ユウジはもとから好かれてへん」

「おまっ!?」



げた箱から上靴を出して履き替え、振り返り様に文句を言おうとした口に何かを詰められる。

振り返った先にはニタリとしたり顔で笑うとる幼馴染みの音子。

バックにどや顔した白石も見える気がするんやけど、気のせいや。

めっさ口ん中甘いねんけど。

あぁケーキか。



「誕生日おめでとうさん、ユウジ」



げた箱から爆竹
(「頼むから普通に祝えや、アホ音子」「小春ちゃーんっユウジがうちのことアホて言う」「一氏死んでまえー」「小春ぅ〜〜〜〜〜」「「あはははは」」)
Happy birthday to Yuuji Hitouji 2009
write by 99/2009/09/11




まさか一氏の誕生日ネタを書く日が来るとは…。
ミュで見る前から好きだったけど、ミュのおかげでもっと一氏が好きになった。
AB二人とも好きだーっ。



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