◎ 平凡な日々にイケメン参入
今日も今日とてウチのクラスは煩い。
しゃあないっちゃあ、しゃあないねん。
ウチのクラスには一氏クンと金色クンが居るし、他のクラスにしたら盛り上がるクラスや。
でも、掃除の時間にわざわざ来んなっちゅうねん。
て言うんも、その一氏クンと金色クンを訪ねて、四天宝寺一モテる男やて噂の白石クンとNo.2の忍足クンが来とるからや。
通りすがりの女の子らはキャーキャー言うし、クラスの女子は掃除してくれへんし、掃除を真面目にしとるウチは踏んだり蹴ったりや。
「小春、あの子、名前なんて言うん?」
「自分で聞けや、白石」
「ユウジには訊いてへんやろ」
ホンマうっとい。
部活行けや、ホンマ。
あ、テスト前で部活あらへんのか。
せやったら、掃除の邪魔してんと、早ぅ帰ってくれへんかな。
女の子物色する暇あるんやったら(←ちゃんと聞いてる)
「蔵リン、あの子、黒井音子ちゃんやで」
「へー」
なに?
ちょぉ今、ウチの名前聞こえてんけど。
あかん、寒気する。
「黒井さ〜ん」
教室の入り口に立っとった白石クンに呼ばれた。
意味がわからん。
とりあえず、顔だけはそっち向けてみる。
そしたら、めっちゃ注目されとった。
そんな真面目に掃除しとるんが珍しかったんやろか。
「ははっ黒井さん、めっさ可愛え」
平凡な日々にイケメン参入(「黒井さん、顔真っ赤やん」「可愛ぇな〜」)
write by 99/2009/09/05
高校時代にこれをやられて赤面したんは私です。
友達んクラスのイケメン。
あれはビビる。
チキンな文化系を捕まえてからかっちゃいけませんよ、ホンマに。
事ある毎に声かけられましたけど、付き合ったりとかには発展しなかった…というか、チキンな私とイケメンは釣り合わないよ、うん。
いや、結構人気のある人でね、卒業式のお呼び出しは凄かったみたいだよ。
頭もよかったし、スポーツ出来たし、ただ軽い感じやったなぁ。
prev|
next