短編 | ナノ

 平凡な日々にイケメン参入


今日も今日とてウチのクラスは煩い。

しゃあないっちゃあ、しゃあないねん。

ウチのクラスには一氏クンと金色クンが居るし、他のクラスにしたら盛り上がるクラスや。

でも、掃除の時間にわざわざ来んなっちゅうねん。

て言うんも、その一氏クンと金色クンを訪ねて、四天宝寺一モテる男やて噂の白石クンとNo.2の忍足クンが来とるからや。

通りすがりの女の子らはキャーキャー言うし、クラスの女子は掃除してくれへんし、掃除を真面目にしとるウチは踏んだり蹴ったりや。



「小春、あの子、名前なんて言うん?」

「自分で聞けや、白石」

「ユウジには訊いてへんやろ」



ホンマうっとい。

部活行けや、ホンマ。

あ、テスト前で部活あらへんのか。

せやったら、掃除の邪魔してんと、早ぅ帰ってくれへんかな。

女の子物色する暇あるんやったら(←ちゃんと聞いてる)



「蔵リン、あの子、黒井音子ちゃんやで」

「へー」



なに?

ちょぉ今、ウチの名前聞こえてんけど。

あかん、寒気する。


「黒井さ〜ん」



教室の入り口に立っとった白石クンに呼ばれた。

意味がわからん。

とりあえず、顔だけはそっち向けてみる。

そしたら、めっちゃ注目されとった。

そんな真面目に掃除しとるんが珍しかったんやろか。



「ははっ黒井さん、めっさ可愛え」



平凡な日々にイケメン参入
(「黒井さん、顔真っ赤やん」「可愛ぇな〜」)
write by 99/2009/09/05





高校時代にこれをやられて赤面したんは私です。
友達んクラスのイケメン。
あれはビビる。
チキンな文化系を捕まえてからかっちゃいけませんよ、ホンマに。
事ある毎に声かけられましたけど、付き合ったりとかには発展しなかった…というか、チキンな私とイケメンは釣り合わないよ、うん。
いや、結構人気のある人でね、卒業式のお呼び出しは凄かったみたいだよ。
頭もよかったし、スポーツ出来たし、ただ軽い感じやったなぁ。



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