お題 | ナノ

嫌いよ、あんたなんか(仁王雅治)



橙色に染まった夕暮れの教室。
ボロボロと大粒の涙を零して、彼女は言うた。


「嫌いよ、あんたなんか」


大嫌いじゃと言い切れん彼女が愛しいて、それを言わせた自分が不甲斐のぅて、ただ俺は彼女を抱き締めた。



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