お題 | ナノ

ダサいとこが個性[芥川慈郎]



「アンタさ、芥川と付き合ってんだよね?」


親友に言われて、口に入れたばかりのポッキーを慌てて咀嚼する。


「そうだけど、どうかした?」


もう付き合ってからだいぶ経つ。
ジローが準レギュラーになった日からだから、本当に長い。


「アンタの彼氏のアレ、なんとかなんないわけ?」


アレと指差された先には完全覚醒してコートで暴れまわってるジローの姿。
相手が跡部くんなトコロを見ると、完全覚醒に納得してしまった。


「アレって?」


覚醒してる以外に気になるトコロなんてない。


「縦縞パンツ。アイツ、格好イイって本気で思ってんの?」


あぁと納得した。


「あれがジローだから、仕方なくない?」


私が発した答えに親友は呆れ顔を浮かべていた。



ダサいとこが個性
(いつか流行るといいよね)
(c)ひよこ屋