白いタオルは必需品(白石蔵ノ介) 負けた。負けた。負けた。あいつらは泣かへん。むしろ、笑っとる。やから、うちも泣いたらあかんねん。「こっち来とき」蔵に手ぇ引かれて観客席に座らされて、ふわって真っ白のタオルをかけられる。「く、ら…?」白くなった視界に蔵は見えへん。タオル越しに頭撫でられた。「自分は泣かなあかん。俺らん代わりに泣かんとあかんねん」苦しい蔵の声に堪えとった涙が流れた。(c)ひよこ屋 人気急上昇中のBL小説BL小説 BLove - ナノ -