うちわであおぎっこ(宍戸亮) パタパタと聞こえてた音がいつの間にか聞こえなくなっていた。さっきまで雑誌を読む俺に向かって団扇で風を送っていた筈のコイツは寝てしまったみたいで、規則正しい寝息が聞こえる。「仕方ねぇな」握ったままになってる団扇をそっと取り上げ、扇ぎ始める。「お疲れさん」緩やかな風の中で少し笑ったような気がした。(c)ひよこ屋 人気急上昇中のBL小説BL小説 BLove - ナノ -