お題 | ナノ

からりころり君の音(日吉若)



カランコロン

下駄の音に振り返る。
歩き慣れた様に彼女は浴衣に下駄で歩いてきた。


「ごめんね、お待たせ」

「いや、待ってない」


夏の締め括り。
地元のお祭りへ。
カランコロンと彼女が鳴らす下駄の音を聞きながら、俺たちは手を繋いだ。



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