想像する。

それを言った瞬間、目の前にいる女子の顔は真っ赤になるだろう。

今はよく回っているその口が閉口し、目線を彷徨わせる。



「それでね、元親様!ちょっと、元親様ってば聞いてます?ねぇ?」

「おぉ聞いてる聞いてる」



適度に相槌を打ちながら、機会を伺う。

さぁ、その口を閉ざそうか。



「なぁ音子」

「はい?」



頬を包むように顔を両手で捕まえて、逃がしはしねぇ。




お前の主人は誰だ?
「従わせる者」(c)こなゆき
write by 99
2010/12/01〜2011/10/03


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