最興深紅の日常最愛
2011/10/22/00:20(comment)


何がどうなってそうなったのか。
主人公は哀川潤と零崎曲識の実子設定
哀川 洞[あいかわ うろ]
小学生高学年くらい
いつ結婚したし!と言いたいけどそこは気にしない
パラレルもいいところなくらいに皆仲良し!
戦争とかどこいった!?な感じ
潤さんの実子ってことはさ、狐さんがおじいちゃん(笑)
年上に対して基本的に名前にちゃんやくん付け
最興(さいこう)とか呼ばれてる
闘わないのに二つ名は最興深紅
家族大好き!



 ・ ● ・




授業参観なんて無くなればいい。
お父さんは零崎だから来れないし、お母さんはお仕事が忙しくて今日は海外にいるから来れない。
いーちゃんや萌太くん、出夢くんも理澄ちゃんも狐さんも、皆が行ってあげるって言ってくれたけど、丁重にお断りした。
こんな授業内容の時に来てほしくない。
授業参観の授業内容は道徳で、人の命について。
事前に授業参観ではこんな話をするから考えてきてねって先生が言ってたから知ってる。


「さぁ皆、考えてきてくれたかな?」


張り切って、淡いパステルカラーのスーツを着た先生がにっこり笑う。
何だか気持ち悪くなった。


「そうね〜」


教室を見渡していた先生が私の方を向いた。


「哀川さん!哀川さんからにしよっか」


人を殺すこと、人の命について。
そんなことを私に語れという先生は何を考えているのだろう。
手を挙げて発言したがっていた生徒は他にいっぱい居たのに。
椅子から立ち上がって、先生を見る。
先生はまだ笑顔で私を見ていた。


「先生、どうして人間は人間を殺しちゃいけないの?」

「え?」


先生の笑顔が固まる。


「人間は沢山の生き物を殺して生きてるのに、なんで人間を殺しちゃいけないの?法律で決まってるから?そんなの、学校のルールと一緒だよね?学校の帰り道に寄り道してはいけませんっていうのと変わんない。なのに、学校のルールを破っても次はしちゃいけませんって注意で終わるのに、人を殺すことは違うの?」

「あ、哀川さん」

「人を殺すことと、人が牛や豚を殺すことは同等だと私は思います」


かたんと音をさせて、椅子に座った。
保護者がザワザワと五月蝿かった。
そのあと、先生は授業らしい授業を出来なくて、ボロボロだった。
ざまあみろ。


「洞ちゃん、今日は授業参観だったんだろう?」

「うん」


双識くんにきかれて、勢い良く頷いた。
私は今、重要任務中。
軋識くんがご飯を作ってる間、人識くんと双識くんをリビングに留めておく役。
今日は零崎のお家にお泊りの日。
理由は簡単。
お母さんが海外だから。


「授業は何したんだ?」

「人殺しはいけませんってお話?よくわかんなかったけど」


私の言葉に皆が固まった。


「私は人を殺す人も鬼も知ってるけど悪い人だと思ったことないもん」

「あーうん、そうだな」

「それにね、そう思うことが普通なら、私は普通じゃなくていい。私はお母さんとお母さんや皆を否定するのが普通なら、そうじゃなくていいもん」


お母さんは人類最強の請負人でその依頼の内容によっては人を殺す。
お父さんは殺人鬼だから、理由も何もなく人を殺す。
狐さんのところの皆も直接的に間接的に人を殺す。
ここにいる零崎の皆はお父さんと同じだから。
人を殺すことがいけないなんて、私にはよくわからない。
どうして、人を殺すことが悪いのか理解出来ない。


「洞はしっかり零崎の本質を受け継いでるっちゃね」


夕飯を作ってた筈の軋識くんが後ろに立ってて頭を撫でられた。


「それも悪くない」

「うん、悪くないよね?お父さん」


お父さんが少しだけ笑ってたから嬉しくなって抱き着いた。




● ● ●




最初は狐さんの娘だったり。
十三階段と家族みたいな関係で、上と似たような内容でした。
このあと、洞ちゃんは不登校になるんだと思う。
むしろ、学校行きたくない→じゃあ行かなくていいんじゃね?ってなる。
人識なりいーちゃんなり軋識なり舞織ちゃんなりが勉強教えてくれるよ。
なにそれ、おいしい!


狐さん娘だった場合、勉強教えてくれるのが狐さん本人っていう。
狐さん娘主が書きたいのは、狐さんに普段は"俺の娘"呼びさせて、重要な時だけちゃんと名前で呼ばせたいという欲望から。
で、あの狐面が授業参観で後ろに立つのを想像したのが、この話の始まりだったり←



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