白黒女狐の生命執着
2011/09/26/22:59(comment)


リアル⇒OP転生⇒戯言(今ここ)
エース助けて気が付いたら戯言世界。
なんだかんだと死亡キャラのフラグばきばきにしてみた。
戦争終わったーっ平和キターっ!え?ヒメ(友)といっくん、付き合うの?おめでとー。
主人公はリアル世界である意味天才な医者でした。
OPでは海軍将校でした。
主人公:石動弐架(イスルギニカ)
生命執着(アライブオンリー)にして白黒女狐(モノクロフォックス)であり、森羅万象・有象無象などなど
武器の名前忘れたotz



◎ ◎ ◎




「ヒメ、選択したんだ」


ヒメに選択を迫ったのは私。
壊れて成長を止めて天才になった彼女に、残り少ない命のまま生きるか鮮やかな蒼を引き換えに普通に戻ってこれからの未来を歩むか。


「僕様ちゃんは、いーちゃんと生きたい」


思わず笑みが零れた。
素直になれば、どっちもどっちで、いっくんもヒメもお互いに想い合ってただけの話。
擦れ違って壊れて壊してこんがらがった糸は解いてしまえば、なんてことない話。
間違いなく傑作で戯言だ。


「生命執着が生かすよ、勿論全力でね」


この台詞を言うのは実の所、ヒメで三人目だったりする。
一人目はイズちゃんこと匂宮出夢。
二人目はひーくんこと零崎人識。
どの案件にしろ、結局の所は精神と身体のバランスが崩れているという話。
本来の私自身の専門は内科だったけれど、総合医であったし、精神科は何かの為にと専門と変わらない位に勉強した。
勿論、私が私だった時に受け持った患者さんもいた。
この間までいた所でもここでも、周りが怪我ばっかするから、外科手術も何でも出来るけどね!
何て言うか、世界が変わるにつれて、私が万能医になってるのは気にしない方向で。


「あ、ヒメ」

「うに」


帰ろうと席を立ったヒメに思い出して声をかけた。


「君のお仲間さんはどうしたの?」


心配する程の付き合いをしていた訳ではなかった。
どちらかと言えば、恨まれて嫉まれている気がしないでもない。
それでも心配になったのは、私が私であり、私だったからとしか言いようがない。


『皆には先に言ったんだよ。僕様ちゃんはもう私にはならないって。だから、本当の解散なんだね』


それを聞いて、ヒメとヒメを待っていたいっくんを送り出して、私はバイクに跨がった。
制限速度ギリギリで走って辿り着いたのは、城咲にあるヒメのマンション。
その一室に入ると、元サイバーテロリスト達が各々の私物を片付けていた手を一瞬止めて、玄関に立った私を見る。
その目はまだヒメに囚われている。


「ヒメは選んだ。アンタ達がヒメを恨む訳がないのはわかってるけど、恨むならヒメに選択を迫った私を恨みなさいな」


言い切ってから、全員の顔を見渡した。
絶望感に呆然としているかと思ったけれど、意外と自我を保っているように見える。
まぁそれは見えるであって、そうであるとは限らないのだが。


「ただし、私はそんなに優しくないからさ、全身全霊で迎え撃つよ」


そう、私はそんなに優しくない。
生命執着と言われようが、森羅万象と言われようが、有象無象と言われようが、結局、結論、結果、私は白と黒を背負った狐でしかない。
騙すことが性分で、騙ることが性質の、狡い狐。


「そんなことはわかりきっているよ。君を恨んだところで何も変わらないし、変えられない。君を恨むのはお門違いだし、君を恨むならいーちゃんを恨む方が筋が通る気もするね。しかし、君は本当に何と言うか自己犠牲が過ぎると言うのか、いやそこまでくると自殺志願者のようにも思うのだけれど」


嫌な奴に話をされている気がする。
今更ながら、ヒメの仲間、いや、いーちゃんの代替品と言う方がしっくり来る彼らの心配をした私が馬鹿馬鹿しく感じはする。
兎吊木を心配してなかったと言えば嘘になるけれど、寧ろ傑作な戯言だと言い切るけれど、一、二で心配していたのは凶獣と街だったのだから、今は兎吊木を視界から外そう。
いや、決して、彼の話を聞きたくないからとかではない。





◎ ◎ ◎




さっちゃんが偽物過ぎました。
軋騎(軋識)オチです。
これ、そのうち連載になります。
でも、OP書いてからじゃないと意味ないよね?とか思いもするので、お披露目はだいぶかかる予定。
一応、同時進行で、軋騎オチ後の戯言×庭球をやりたい。


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