04


理子ちゃんと女性部屋でおしゃべりしてもう1時間半くらい経った。


他のメンバーにはまだ会えていない。

どうやら「お仕事」らしく、ほとんどのメンバーがアジトを留守にしてるらしい。テロ組織のお仕事ねぇ…。考えないでおこう。

理子ちゃんに会うまで一緒にいた天戯弥勒もアジトを出る間際だったとかなんとか。


ふっと顔を上げると時計はもう8時半を記している。帰ってくるの遅くね?もしかして自衛隊の人たちに捕まったの?えぇー。今捕まるのはやめてくれ。


あと夕飯食べてないからめっちゃお腹すいてるのに…。早く帰ってきて。クラスメートから肝が座ってるって言われる私だけど、流石にテロ組織の冷蔵庫勝手に開けるようなことはできないわ。

ちなみに理子ちゃんはもう夕飯は食べ終わってるらしい。それはいいことだ。

そんな理子ちゃんは、ちょっと前から子供用ベットで眠っている。

この子にすっかり懐かれてしまって寝るまで傍にいてとまで言われてしまった。かわいいかったから誰か帰ってくるまでずっとこの部屋にいようと決めた。


子供の寝顔はすごくかわいいけどこの子のは格が違うというか、もう天使のような寝顔だった。

これなら誘拐するのも分かる気がする。いや、しないけど。

理子ちゃんは寝ている間にベットの端に座ってるあたしの指を握っていてそれがまたかわいい。



理子ちゃんの長い髪の毛が顔にかかっていたので指で髪をそっとはらった。


そのまま寝顔を見ながら一時間前の会話を思い出した。

理子ちゃんはW.I.S.Eに入ったいきさつについて、他のメンバーについて、そんなことを幼いながらも話してくれた。


正直ちょっとわからなかったが。ある程度はつかめた、と思う。

大丈夫、訳わかんなくてもくじけなかった。
これはあれね。私の思考力を試されてたのね、きっと。


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