54バスルーム**
*でにょひば
※お泊まり
「恭弥シャワー浴びないの?」
「……」
「え、ちょっと待って。俺まだなんもしてないよな…? 睨むなよ恭弥!」
「まだってことは何かするつもりなんでしょ」
「へ」
「僕がシャワー浴びてる間に覗いたりこっそり音聞いたり入って来ようとしたり…」
「し、しねーよ!!」
「あ!」
「なんだよ!」
「まさか、服の匂い嗅ぐんじゃ…」
「それはない。絶対ないから。うん、俺匂いフェチじゃねぇから」
「そう…?」
「……」
「何か言いたいことあるなら言えよ恭弥」
「……」
「見てるだけじゃ分かんねぇよ、」
「…僕はあなたの匂い好きなんだけどな。安心するし、お日様の匂いだから」
フェチとかじゃなくて、あなただから
(な! え、じゃあじゃあこれすき?)
ぎゅううう!
(嫌いじゃないけど好きじゃない)
(あれっ、なんでー!)
鼓動があなたに伝わりそうになるからだよ
あなたがこうやって触れると痛い程早くなる
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