チームDHの戦い
※RPGパロ
突然ですが、異世界です。
恭弥に会うために今日も今日とて通い妻ならぬ通い夫をする俺。そんな俺を待ち受けていたのは恭弥だけではなかった。
大抵草壁がいたりするが今日はあいつがいた。あいつとは言ってはいけない相手、必ずよくない事が起きる前に現れる人物がいたのだ。
大先生、リボーン様だ。※もちろん言わされている。
応接室に入った途端に現れにやついた顔、どどんぱ☆ホイという掛け声と共に放たれた銃弾、いやバズーカ? 恭弥と共に命中すると辺りには緑が溢れていた。
(緑…?)
「どこだここ」
「さぁね、分からないな」
独り言の様に呟けば隣から恭弥の声が聞こえた。どうやら俺たちは二人一緒の場所に飛ばされた? らしい。
が、問題はそれだけではなかった。
「きょ、恭弥その格好…!」
「…なにこれ」
どこからどう見ても密林としか表現出来ない様なジャングルの中、ぽつんと現れた俺達は状況の全てが理解出来ていなかった。恭弥の服装が変わっていたのだ。
普段着ている制服ではないし、肩に掛かった何故か落ちない学ランもなかった。恭弥は身体のラインにぴったりとしたウエアに、下は膝から大部上の丈の短さの短パンを身に付けていた。黒で作られたそれにチョッキと防具なものがいくつか追加されており、恭弥の身なりはRPGと称されるゲームの格好だった。
しかも腹部はへそがはっきり見えるくらい生地がない。
これはリボーンからの挑戦状か…ゴクリ、俺は喉を鳴らせた。
「気持ち悪い目で見ないで」
「潔白だ!」
まだ一言も発してないのに言われるだなんて心外だ。俺が何をしたと言うのだ。
「ハァハァハァハァ」
「……」
「あなたは服をどうにかした方がいい」
「?」
恭弥に呆れた目と死んだ魚の様な明らかに冷たい視線で見られ、悲しみに打ちひしがれながらも俺は自分を見下ろした。
てっきり自分も恭弥の様なありがちなRPGらしい格好かと思えば、そんなことはなかった。そんな訳がなかった。
視界に入る肌色。裸足。身に付けているのは綺麗とは言い難いハーフパンツにネームプレートの様な札が首から一つだけだった。
「なんだこれ?」
【村人1:どこにでもいる様な青年。ストーリーには関係がなく、ゲームによくいるどうでもいいキャラ】
「え…?」
〜こうして勇者雲雀と村人1の旅は始まったのだった〜
師弟最強伝説DH
[ 11/115 ]
[←] [→]