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「訊きたいんだけどさ」

家にカイレン、セシル、翠が来てからしばらく経った。
もう3人は楓斗の家に馴染んでいる。

楓斗はふと疑問に思ったことを尋ねてみることにした。

「僕を守るっていう人って何人いるの?4人はわかるけど…他にもいるわけ?」

尋ねてから後悔した。
いつも説明を担当しているセシルが珍しく外出していた。
カイレンは説明などできるはずがないし、翠は極度の面倒臭がりなのだ。
質問に答えられる、答えてくれる人がいないのだ。

「あと3人な」
「…え?」

「だぁかぁらぁ、俺らの他にあと3人いるんだよ」

まさか返事が返ってくるとは思っていなかったので、変な声が出てしまった。

「集まろー!ってことになってセシルが呼びに行ったんだよ!!」

セシルが外出していたのはそういう理由があったのか。




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