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(カイレン!!…と誰だ?)
現れた2つの影の1つは赤い服の少女であったが、もう1つは青い知らない中性的な子供だった。
術者を圧倒していくさまを見て楓斗は考えることをやめて、ぽかんとしてしまう。
と、
「よぉ」
後ろから声がかかり、身構える。
「そう身構えんなって。怪我治してやるだけだからよ」
急に現れた緑色の青年は、気だるそうな目をしたまま楓斗の怪我に手を添えた。
すると患部を光が包み、あっと言う間に怪我を治してしまった。
怪我が治るのと同時に術者討伐が終わったらしく
カイレン、紫、青い子供が駆け寄ってきた。
「ふー様ー!!」
カイレンが勢いを殺さずそのまま楓斗へ突進する。
「おいおい、治しゃしたがさっきまで怪我人だったんだぞー」
「ぅ、うらやましい…」
緑色の青年がカイレンを諭すとカイレンはしぶしぶといった様子で楓斗から離れる。
紫の呟きは楓斗には届かなかった。
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