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その日の放課後、楓斗はカイレンを探していた。

カイレンは知らないと言ったが、カイレンの言う《竜胆》や《常磐》は自分のことを知っているかもしれない。

その2人を探すための手掛かりを求め、まず2人を知るカイレンを探していた。

だが、小柄な影を見つけることはできず、楓斗は家路についていた。



―――途端に、楓斗に魔術が襲いかかった。

「―――ッ!?なん、で僕がッ!」

少し腕をかすった程度だったので、次々と襲ってくる魔術を避けることができていたが、体力の限界が近づいていた。

それに気がついた術者たちは楓斗の前に姿を現した。
昨日カイレンを追っていた男たちと同じ装飾を身につけていた。


「…これも王のため、少し手荒になるが殺しはしない」

術者は一斉に楓斗へ術を放つ。

(ああこれは、もうダメだ)


諦めきった楓斗が目にしたのは


―――見覚えのあるスカートと楓斗を守るように張られた防御壁だった。



崩壊カウントダウン
(日常崩壊カウントゼロ)

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