双六

ドラルクとドラウスさんがペアを組んで進み、ゴルゴナさんがその後を追いかける。
ロナルドくんが出したマスはバニーガールで、周囲はバニーに沸いていた。

「皆…それほどまでバニーになりたいんだね」
「いや違えだろどうみても」

「次、ストラ」

そうして私の順番が回ってきた。人生ゲームや100時間桃鉄はドラルクとやった記憶があるけれど、こんな双六は初めてかもしれない。そう思ったら体がソワソワしてきた。

「…おい、なんであいつあんな動いてんだ 」
「ああ…ストラはちょっと変わっているんだよ。昔あまり表情の変わらない子だったからねぇ、楽しいことを一緒にしたら笑ってくれるかと思って私が色々な遊びに誘ったのだが…」
「………ふーん、てめえもいいとこあんだな」
「結局表情は微妙に変化するようになったんだけど…主に行動に出るようになってだね」
「あれ元凶てめえかよ!!!!!!!」
「ちょっとキモいよね」
「てめえが言うな!!!」

「あら…2か」

パネルをひっくり返す。メイドになりきれ…
御真祖様から渡されたメイド服に袖を通す。意外にもスカート丈は長かった。

「みんながバニーなら私はメイドってわけだね」
「だめだよストラ、 メイドになりきらないと」
「さ!次はご主人様の番ですわよ!」
「順応しすぎだろ!てかメイド設定ガバガバだわ!」
「ポール君!まさか…ウチのストラをメイドにしてあれこれしようと企んでいるんじゃあないだろうな!?」
「うっせーーー!!!誰がンなことするかバーーカ!」
「バニーとメイドの比率を5:5にした方がいいと思う」
「てめえは黙っとけ!」

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