ネタメモ


憑物筋に生まれたヒロインちゃんが自分の代で血を絶つ話。相手は狐か犬神で三成さま。憑物筋は昔から忌み嫌われているからヒロインちゃんの家も人里離れた山奥にあってほとんど誰とも関わらないようにされていた。でも現代社会において誰とも関わらないで生きていくことはまず出来なくて、学校にもいかないといけなかったヒロインちゃんは次第に人と関わるように。なるべく関わらないように、と家族から念を押されてはいたもののまだ幼かったヒロインちゃんは言い付けを守れず、というより人とかかわることでどんな酷いことが起こるかをまだ理解してなくて、ただ純粋に友達ができた喜びに舞い上がってしまう。ヒロインちゃんの代では既に憑物云々の詳細は周囲に広まっていなかったけど、曾祖父母のいる子が半端にその事を聞き付けてヒロインちゃんの家は呪われてるんだと言い触らしてしまう。そんなことないよ、と慌てて否定するヒロインちゃんに「おまえに酷いことしたら呪われるんだろ!オレのじいちゃんが言ってたんだからな!」って追い討ちかけられる。ちょっとガキ大将というか、目立つタイプの男の子が気になる子にイジワルしちゃう感じで言ったらいい。でもヒロインちゃんはみんなの前でそんなこと言い触らされて嫌われちゃうどうしようって泣いちゃう。実際みんなは信じてなくて、「あー!○○がヒロインちゃん泣かしたー!」で騒ぎになって、男の子先生に怒られてごめんなさいしてすぐ仲直りする。
しかしそれを見逃さないのが憑物三成さま。三成さまは代々家の者にもあまりよく思われていなかったにも関わらず、ヒロインちゃんだけは自分にも分け隔てなく優しくしてくれてそんな心優しいヒロインちゃんが大好きで大好きで異常なまでに執着してます。私がこの人間をあらゆる外敵から守るんだ、誰にも何にもけがさせはしない、この純潔は私だけのものだ、みたいな。そして今回ヒロインちゃん泣かされて、三成さまは勿論大激怒。おのれ、よくも、許さない、許さない、殺してやるぞ、腹を裂き臓物を引き千切り凄惨な死を与えてやる…!ってヒロインちゃんは仕返ししてくれなんて言ってないしむしろ仲直りしたから全く気にしてなかったのに勝手にその男の子を殺してしまう。死因は急に電車に飛び込んだとかでもいいし、三成さまが直々に取り憑いて宣言通り男の子の内側ぐちゃぐちゃにしてとかでもいい。とにかく残酷で且つ端から見ると謎の死であれば。
男の子の突然の死にみんなびっくり。ヒロインちゃんもびっくりだしせっかく仲直りしたのにって悲しくて泣き崩れる。まさか三成さまの仕業だとは思ってないから家に帰って三成さまに泣きつく。「あのね、クラスの子がね、いなくなっちゃったの。その子とはこの前すこしケンカしたけど、仲直りしたんだよ。せっかく仲直りできたのに、もう会えないの」「そうか」「なんで死んじゃったんだろう、」「それが死んで貴様は悲しいか?」「かなしいよ、おともだちだったんだもん」「ならば気の済むまで私の胸で泣け。悲しみが消えるまで私が側に居てやろう」「ありがとう、三成くんはやさしいね」「全ては貴様の為だ」という会話をさせたいです。呼び捨てよりくん呼びがいい。
ヒロインちゃんも三成さま大好き。家族が厳しくて家の中では三成さまだけがたくさん甘やかしてくれて話を聞いてくれて耳触りのいい言葉をくれるから。両親も祖父母も自分をかわいい我が子我が孫ではなく家の跡継ぎとしてしか見てくれなくて接するときと言えばひたすらに物ノ怪を服従させ制御する方法だとか呪術的なものを教えてくれる時だけだった。話そうとすると真面目に覚えろ出来なくて困るのはお前だ出来なければ死ぬぞってすごい剣幕で怒られる。両親たちとしては一人娘がとても大事だからそれ故に危険な三成さまをきちんと制御して自分の身を守れるようになってほしいという目一杯の愛情なんだけど子どもにはそれがわからない。それでどんどん自分は身内に愛されてないんだ、愛情をくれるのは三成さまだけなんだって思い込んで深みに嵌まっていく。はからずしも三成さまの望む通り。
一度目の他人の変死には何も気づかないヒロインちゃんだけど中学、高校と進むにつれ度々起こる身の回りの死に勘づき始める。高校卒業くらいで確信持って、人のいるところにはいられないと思うようになればいい。三成さまを切りはなそうとするのではなく、身の回りの環境を変えて三成さまとずっと一緒にいることを然も当たり前のように決断するというところが重要です。そして卒業後、ヒロインちゃんは忽然と姿を消す。
「わたしの周りにいる人たちが居なくなってたのはみんな三成くんの仕業でしょう?」「そうだ、貴様を守る為、全ては貴様の為だ」「どうして何も言ってくれなかったの?」「貴様が気に掛けるほどの事象ではないからだ。私一人で事足りる」「…そっか、わたしの為にたくさん気を使ってくれてありがとう」「礼を受けるほどの事はしていない。目端にちらつく蠅を払っただけに過ぎん」「…ねぇ、三成くんはわたしの次の代を望む?」「次の代…?なんだ急に。貴様の子を望むか、と、そう言いたいのか」「そう、わたしが誰かとの子を産んだとして、その子に仕える?」「有り得ない。貴様を他へ渡すつもりも子を孕ませる気も毛頭ないのだから」「そう、良かった、それじゃあ今からはずうっと二人だけで居ましょう?」「なに…?」「わたしと三成くん、永遠に二人きりになれる場所へ連れてって」
卒業前日にそんな会話をしてて、卒業式終わった瞬間姿消せばいい。死んであの世にいってもいいしどこか誰も知らないようなところで暮らしててもいい。勿論個人的には前者希望です。あとこれはわたしの脳内のみ繰り広げられた会話ですがヒロインちゃんに子どもを作らせる気はないと言った三成さまに対し「でも残念、三成くんとのこどもなら欲しかったのになあ」「!?」「そもそも三成くんって子孫残せるの?」「…試してみる価値はあるだろう」みたいなシモい会話も、浮かびました…。そんな明るいお話にする気はないので入れないけどそういうのも萌えますよねってだけです。
とにかくどこかどんよりと鬱々とした雰囲気のお話にしたい。読んだ人の鳩尾に手のひらサイズの小ぶりな鉛玉をひとつ落としたい。そんな味のある文章書けないから所詮願望なんですけど…。(._.`)

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