アオゾラ


あなたにとっての空はどんな色かと問えば彼は怪訝な表情を作りながらおもむろに愛用している自転車に目をやった。「なんだよ、急に」それまでの会話とは何の脈絡もない唐突な質問に眉を潜めた彼はにまにまと微笑むわたしに少しだけ苛ついているらしかった。「だから、なんだヨ!」終には声を荒げられ、まあ怒るのも尤もかとやれやれ短気だとわたしは肩を竦めた。「素敵だよね、そのカラー」「ハァ?」「夏の空によく似てる」彼の自転車をそうっと撫でてもう一度笑って見せれば彼はほんの一瞬だけ目を丸くして、けれどすぐに元に戻して「変なヤツ」と唸った。しかめっ面は案外満更でもなさそうで、向けられた怪しげな視線がわかっていてもしばらくは笑みを止めることができそうになかった。「ああ、今日もいい天気だね」



チェレステカラーは職人さんがその時の空を見て作る為に毎年微妙に色味が違うんだそうです。見る人見る時によって色んな色に変化する碧空に乗る荒北靖友は晴天に何を思うかなと。青空は希望とか青春とかポジティブなイメージの方が強いですよね。荒北靖友にとっても空色は変化であり希望であり、青春の大舞台を飾る汗と涙と努力の結晶の色なのかな、だったらいいな、なんて私情挟みまくりの希望的考察をしてました。上の文章はその残骸(笑)ヒロインちゃんが電波すぎて挫けましたが荒北靖友がチェレステカラーに乗ってることが嬉しい、よく似合ってるみたいなことを伝えたかったんじゃないでしょうか、多分、わかんないけど。書いてる途中で勝手に走ってっちゃったので最早わたしにもわかりませぬ…(白目)
とにかく荒北靖友にチェレステカラーを託したフクちゃんは強い。

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