02


獣のねぐらから大分離れた辺りで、シンは足を止めた。周囲を見渡し、近くにモンスターの気配がないことを確認してから、次に私を見る。

「……間一髪だったな」

鋭かった目付きが一瞬にしてやわらかく綻ぶ。その優しい眼差しは私の心臓を跳ねさせた。恥ずかしさからか、頬が熱くなる。顔を伏せ、口を開く。シンの顔を真っ正面から見る勇気がなかった。

「私が、もっとしっかりしていれば、あなたにこのような……」
「こら。こういう時は、まずなんだ?」
「…………ありがとうございます」

えらいえらい、と笑うシンは私をすっかり子供扱いだ。

「もう、歩けますから」
「本当か?」
「はい」

はっきり言えば、まだ体の調子は戻っていない。けれど、いつまでもシンの手を煩わせるのは情けないし、居たたまれなかった。シンはたっぷりと黙り込み、それからようやく私の体を地面に下ろした。足の裏が大地に着き、ぐっ、と力を入れて立ち上がる。……立ち上がろうとしたし、支えてくれるシンの肩から腕を離した。自力で立ち上がり、歩いていく筈だった私は、その場にへたり込み、いくら立ち上がろうとしても立ち上がれなかった。

「ほら、見ろ」

何故か得意げなシンが先ほどと同じように私を横抱きにして持ち上げた。

「頼らねばならない時は頼れといつも言っているだろう。なんでも抱え込もうとするな」

私はシンの腕の中で縮こまるしかない。

「マスルールが、どこか安全な場所で待っている筈だ。どこかに目印が」

と、周囲を見渡す。目印を見つけたのだろうシンは私を抱きかかえたまま、走り出した。岩肌にはいくつかの丸い穴が開いている。そのひとつに身を滑り込ませた。足元の辺り、目立たないようにひっそりと×印が付けてある。

マスルールは、小部屋ひとつほどに開けている明るい場所で待っていた。獣と出会った広場で見た、光る石が岩肌から覗いている。シンと私の姿を認めると、眉間の皺が解けた。思えば、シンばかりではなくマスルールにも面倒を掛け続けていた。迷宮を攻略して、街に帰ったらなにか埋め合わせをしよう、そう思いながら、マスルールに笑みを向ける。

「……大丈夫っすか」
「うん、シンが助けてくれたから」
「まったく。今回ばかりは肝が冷えた」

ため息を吐き出し、私を降ろすシンに寄りかかりながら、すみません……と言葉を落とす。足に力が入らず、ひとりで立つのはまだ難しかった。切り裂かれた服を片手で掻き合わせ、息を落とす。ひどく疲れた。

「水、汲んでくるんで」

と、マスルールが水筒と布を持ち、消えてゆく。あちらの方へ泉でもあるのだろう。

「どうしてひとりで来たんですか」

大きめの石に腰を降ろし、シンを見上げる。上手くいったから良いものを、もし怪我などしては申し訳がない。

「そちらの方が身動きが取りやすかったからだ。最優先はお前を無事に保護することで、倒すのは二の次だ」

確かに、倒れ伏した獣に止めを刺すことはなく、一目散に駆け出して逃げた。

「……あなたにはご迷惑ばかり」

役に立てないだけならばまだいい。足を引っ張るなんて情けないにもほどがある。ため息が零れた。シンがこうやって迷宮攻略のお供に、と私を選んでくれるのは嬉しい。嬉しいけれど、その気持に報いることが出来ないのならば、私は付いてくるべきではないのだろう。

「何を考えているのか知らんが、迷宮攻略に危険は付き物だろう。今回はお前が危険に晒されたが、次は俺かもしれんし、マスルールかもしれん」
「……今回ばかりではありません。前も、その前も、です」
「いいじゃないか。気にするな。俺は気にしておらんぞ。気にしてないどころかむしろ」
「むしろ?」
「ああ、いや、こちらの話だ。足を引っ張っていると思い悩もうが、お前を連れて迷宮に挑みたいと思ったら、俺は無理矢理にでも連れていくぞ」

ふん、と胸を張って言い切るシンの姿に胸の奥が暖かくなる。嬉しい。目の前が滲んで、慌てて顔を伏せた。泣いている姿を見られるのは気恥ずかしい。視線を落としたところで、自分がみっともない格好をしていることに気づいて、自分の荷物を探す。何か大きめの布なりあれば胸を隠せるだろう。獣に付けられた傷は赤くみみず腫れのようになって走っている。指先でそっとなぞると、体がぞわりと震えた。唾液はもう乾いていて、肌がぴりぴりと引っ張られる感触がある。マスルールが帰ってきたら水を分けてもらって拭き取ろう。

「ジャーファル?」
「はい」
「大丈夫か。すこし、顔が赤い」

そういえば、頬が熱かった。いや、頬ばかりではない。体全体が熱を帯び、頭がぼんやりとしてくる。膝を付いたシンが心配そうに私の顔を覗き込む。手を伸ばし、額に手のひらを押し当てた。

「熱が、あるな」

眉根が寄り、心配そうな色が濃くなる。

「具合はどうだ。外に出るまで堪えられるか」

額に押し当てられていた手のひらが、労るように頬へ移動した。大きくて、あたたかい手のひら。その手で頬を撫でられると、ぞわぞわと肌の内側が疼いた。シンは不安げに私を見つめている。

凛々しい眉と、その下には猛禽類のような鋭く力強い金色の瞳。その瞳に私が映っていた。うっとりと見惚れるほど男らしい精悍な顔立ち。抱き上げた腕を思い出す。引き寄せられ、頬を押しつけた厚い胸板を思い出す。軽々と私を持ち上げる、たくましい男の体。

あの獣はたくましく、力強く、美しく、その上心優しかった。それはシンも同じだ。たくましく力強く、美しく優しい。そればかりではない。私を救い、助け、守ってくれる。それから、誰ひとり代わりのない、ただひとりの、私の王。

「……シン」
「もうすぐマスルールが帰ってくる筈だ。だから」

言葉を紡ぐシンの首に腕を回し、きつく体を寄せる。息を飲む気配が伝わって、私は不安になった。こんなにも愛おしいのに、シンが同じように私を愛おしいと思ってくれるかどうかはわからないのだ。そう思うと切なくてたまらなくなった。切なさに押され、腕の力が増す。シンは驚いているようで、何も言わないし、私の体を引き剥がそうともしなかった。愛おしいと思ってもらえなくてもいい。何も言わず、私の体を引き剥がさずにいてくれることが嬉しい。体と体が隙間なくくっつくと足が震える。肩口に顔を埋めると、シンの匂いがした。汗と埃、それからわずか血の匂いがした。怪我をしたのでなければいいが、と心配に思う。きっと返り血だろう。シンは強い。誰よりも、強く気高い。脳裡に浮かぶのは、今まで見てきたシンの戦う姿だ。思い出すと、体の奥がぞくぞくと震える。
シン、シン、とたまらず名前を呼ぶ。

「……どうした」

戸惑っているのか、声に震えが感じ取れた。宥めるように優しく私の頭を撫でる。その労りの手付きにも、私の体は浅ましく震えた。ようやくの思いで、体を離し、シンを見上げる。

「シン」

私を見下ろす視線は不安げだった。困ったように寄せられた眉根など滅多に見ることはない。おかしくなって笑みを零すと、シンも安堵したのか同じく笑った。手を伸ばし、頬に触れる。

「……私を、犯してください」

言葉はすんなりと唇から零れた。目を見開くシンの唇の横に口づけを贈る。固まったまま動かないシンに抱きついて、そのまま押し倒した。腰の上に跨がり、そのまま唇を合わせた。やわらかい唇の感触に体の奥から震えが生まれる。もっと口づけをしたい。もっとくっつきたい。

シンは驚いたように目を見開き、私を見上げていた。その金色の目に私が映っている、それだけで嬉しくてたまらない。ぞくぞくと震えが走る。もっと見て欲しい。もっと触れあいたい。

手を取り、自分の胸に押し当てた。ちいさくささやかだが、膨らんではいる。今はちいさく触り心地は物足りないかもしれないが、孕めば多少なりとも大きくなるだろう。

「シン、あなたの、子種がほしい……」

そっと言葉を落とせば、息を飲む気配が伝わった。シンはくださるだろうか。私の腹の中に、他の誰の物でもない、シンの精液を注いでくれるだろうか。どうか、と願う気持で再度シンに口づける。ただの部下の身でありながら、こんなことを口走るなんて間違っている。けれど、どうしても欲しい。シンは何も答えない。私を軽蔑しているのかもしれない。切なくなって、勝手に涙が零れた。

「……お願いします、一度だけでいい。私にご慈悲を、どうか」

ぐすぐすと鼻を啜りながら、シンの胸元へすがりつく。シンの腕が動き、私の体を抱きしめた。

「ジャーファル、お前は、混乱しているだけだ。だから、そんなことは」
「いいえ。いいえ、違います。本心からです。あなたに抱かれたい。中に、あなたの精液を注ぎ込まれたい。あなたの子が欲しい。……そう、子を為すほどたくさん注ぎ込まれたいのです」

口に出した言葉に、自分自身うっとりとする。もし、そうしてくれたなら私はどんなに満たされるだろう。膣からあふれ出すほどに大量の精液を注ぎ込まれる様を想像し、心臓が高鳴る。

「シン、私のことお嫌いですか……?」
「そんな、ことは、……っ」
「……っあ」

臀部の辺りに熱く固いものが触れた。ぐいぐいと臀部の肉を押し上げる感覚に、自然と腰が揺れる。布越しに触れるそれは、十分な大きさと固さを備えていることが知れた。こんなもので中を掻き回されるのかと思えば、体が疼いて、はしたなくねだってしまいそうになる。

「……嬉しい」

そろりと膨らんだ性器へ指を沿わせる。私の体に反応してくれたことが嬉しくてたまらない。シンの眉間には険しい皺が刻まれていた。額に汗が浮いていて、何かに耐えるように歯を食いしばっている。その唇へ唇を落とし、首に舌を這わせた。体をくっつければ心臓の音が伝わる。ちゅっちゅっ、と胸元へ口づけ、頬をすり寄せた。あたたかい体。たくましい体。愛おしい、シンの体。触れているだけで、心臓がどきどきと高鳴り、期待に打ち震える。

「わたしの体も、さわって、くださいませんか……?」

囁けば、たっぷりの躊躇いの後、シンの腕が動き、私の胸を撫でた。

「あっ、あ、……ふぁ」

そろりと皮膚を撫でるだけの指先に惑わされ、涙が零れる。体の奥から際限なく欲が溢れ出た。もっとさわってほしい。もっと、もっと。どんなに乱暴にされたってかまわない。後ろから突き立てられ、激しく打ち付けられたい。はやく中を掻き回されたい。蹂躙してほしい。服従したい。そうして、子宮の中に溢れるほど注いでもらうのだ。考えるだけでため息が零れる。

期待に応えるように、シンの腕が腰布の裾から忍び込み、太腿を撫でさすった。たったそれだけで、快楽が体を震わせる。シン、シン、私の愛おしい王。あなたの子を孕めるのならば、他にはもう何も望まない。シンの指先が太腿の内側へ移動し、たっぷりと潤みを湛えた中心に触れようとした。

私の期待を打ち壊したのは、たくましい腕だった。赤く灼けた、シンよりもたくましい腕。脇の下に両手を差し入れられたかと思えば、そのまま持ち上げられ、横抱きに抱え上げられた。

「……マスルール、おねがい、はなして……」
「…………」

マスルールは私を一瞥しただけで、すぐに視線を前に向け、歩き始めた。シンから離されるのかと思えば、切なくて涙が零れる。

「おねがいします。わたし、あの人と」

いくら訴えてもマスルールは無言のまま歩き、それから、私を抱きかかえたまま泉へと身を浸した。冷たい水が体にまとわりつく。大きな手のひらが、私の肌を撫でた。水をかけ、肌を撫でる。傷の辺りは特に丁寧に水をかけ、何かを剥ぎ落とすかのように手のひらをひたすらに動かしていた。
やがて、体から熱が剥がれ落ちて、浮かされていた思考も明晰なものになっていく。

「…………大丈夫っすか」
「…………」

マスルールの目はただ不安げで、心底心配しているようだった。

「……あの、私」

自分が何をしたのか、何を口走ったのか、思い出し、急激に頬が熱くなる。マスルールの肩越しにシンが歩いてくるのが見えた。疲れたような表情で、ゆっくりと近づいてくる。居たたまれなくなって、マスルールの胸元に顔を埋めた。

「ごめん、その、しばらくこのままでいさせて」
「……はあ」
「どうだ、正気に戻ったか?」
「大丈夫みたいっす」
「その割には顔を見せんな。……次はマスルールを誘惑している、という訳ではないよな?」
「ち、違います……!随分勝手なことと十分に理解しているのですが、どうか、どうかさっきのことは忘れて……っ」

シンの返答はない。顔を見るのも怖くて、マスルールの胸元に顔を埋めてじっとしていることしかできない。

「……忘れてもいいが、ううん」

ちいさく唸った後、

「よし、忘れた!さっきは獣に連れ去られて危なかったな。だが、命に別状がなくてなによりだ。よかった」

よかったと呟く声は本当に優しい。そんなシンにあんなことを、と思い出して更に身を縮こまらせる。マスルールはじっとして動かない。まるで私の盾になってくれているようだ。おまけに私のせいでびしょ濡れだ。

「……ごめんね、着替えなんて持ってきてないのに」
「俺は、平気ですけど、あの、すみません……」

何故かマスルールが謝った。見上げると、視線を合わせないように天井を見ている。目を見ずに会話するなんてめずらしい。不思議に思いながら、ふと自分の体に視線を落とした。濡れた服は体に張りついて、曲線を露にしていた。うっすらと肌が透けている。着替えはもちろんない。布があれば体に巻き付けられると、頭に触れるも、指先に感じるのは髪だけだ。いつも被っている緑色の布はどこかへ消えてしまっている。一体、いつなくなったのか見当もつかない。

「…………シン」
「次はなんだ」
「荷物の中に、その、布があれば持ってきてくださいませんか……」
「ああ、その格好ではなあ。ちょっと待っていろ。……次の迷宮に行く時は着替えを持ってきた方がいいな」

そんなことを呟きながら、踵を返して、シンの背が消えた。

「とりあえず、水から出ようか。風邪ひくといけないから」
「はい」

マスルールは私の方へ視線を向けないように努めながら、水から上がり、転がっていた大きな石の上に腰掛けた。それから、身に付けていた鎧や装備をひとつひとつ外して、大事そうに地面に置いた。私もその後ろに腰を下ろし、水を含んだ布を絞る。水が足元に落ちて、流れた。水に濡れたせいかすこし肌寒かった。手のひらで腕を抱え、暖めるように撫でながら、ため息を零す。

「……私ったら、本当迷惑ばかり」
「…………」
「もっと役に立ちたいのに。せめて、足を引っ張らないように、したいのに」
「シンさんは」

ぼそり、とマスルールが言葉を落とす。

「結構、楽しそうですけど」
「楽しそう?」
「……あなたの面倒見るの」

頭の中で言葉を反芻して、首を傾ける。

「あまり、嬉しくないなあ」

そもそも本当に楽しく思っているのかどうかはわからない。なんたって獣に連れ去られた上に、助けたと思ったらいきなり押し倒してくるような女だ。あまりの不甲斐なさに肩を落とす。

「今回は、本気で不安だったみたいっすけど、前は」
「前は?」

先を促す私の問いに、マスルールは口を噤んでしまった。どうしたのだろうと振り返ると、シンが荷物を持って歩いてくるのが見えた。

「ん、なんの話をしていたんだ?」

マスルールに荷物を手渡しながら、シンが口を開く。

「……私が落ち込んでいるものですから、慰めてくれたんです。あなたは私の面倒見るの楽しそうだって」
「おお、確かに楽しいな。もちろんお前の面倒を見るのも楽しいぞ」

坐るマスルールの頭をわしわしと撫でながら、シンは笑う。

「今回は特に心配掛けたみたいで……。もう二度とこんなことはないよう気を付けます」
「そうだな。だが、この通り無事だったのだからそれで良い」

ほら、と手渡された布を受け取り、笑みを返す。感謝の気持が体の奥から滲んで、泣きそうになった。潤む目を見られないように背を向ける。

「向こうの岩影で着替えてきます」
「わかった。では、ここで火を熾して休憩の準備をしておこう」

岩影に身を隠し、引き裂かれた上にずぶ濡れになった服を脱いだ。濡れた肌を簡単に拭き、布を体に巻きつける。

迷宮攻略には時間が掛かる。それは、迷宮を攻略するには多大な困難が待ち受けているからであるが、それ以外にも、シンが隅から隅まで見て回ろうとする姿勢にも原因があった。だから寝食の準備は怠れない。同時に動きを制限しないために、荷物は極力減らさねばならない。体に巻きつけた布は、休息の際に使用する掛け布だった。掛け布は二枚用意していたが、一枚は私の服となったから、見張り以外のふたりは一枚の布を分け合うことになる。ひとつ不足が生じると、次から次に不足が生じるものだなあ、とため息を吐き出す。そうは言っても、掛け布が一枚不足する程度は予測の範囲内であり、特に問題はない。

着替えを終わらせて戻ると、焚き火が赤々と燃えていた。火の周りに、マスルールの服が掛けてある。その隣りに私の服も掛けた。乾いたら繕わなければならない。敷いてある布に座り込んで、暖を取る。冷えていた体が安堵して、肩の力が抜けた。

「ジャーファル、疲れたろう。先に休め」

大丈夫です、と言い返そうとして思い直す。私に出来る最良の選択は、体を休め、体調を万全にすることだ。疲れた体で迷宮内を歩き回るのは骨が折れる。シンやマスルールに負担を掛けてしまうことは容易に想像出来た。それに、眠っている間に服も乾いていることだろう。体を休めて目覚めたら、服を繕いながら、見張りをする。そう決めて、横になった。横になると、すぐさまもう一枚の布を掛けられた。

「あなた方はどうするんですか」
「火はあるし、それに布一枚体に巻きつけただけの女が、警戒心もなく眠っていては落ち着きが悪いというものだ。なあ?」
「……そう、っすね」
「そうですか?」

自分の体に視線を落とす。胸はさして膨らんでいないし、凹凸の少ない体つきをしている。確かに布一枚で頼りなくはあったが、男の欲をそそるとは到底思えない。掛け布を受け取ってもらうための冗談なのだろう。ならば、素直に承諾した方がいい。

「ありがとうございます」

シンは満足そうに笑って、まるで子供にするように私の頭を撫でた。マスルールも火の向こうで安堵したようにわずかに目を緩めた。

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