｢この悪党め！」
｢そうだそうだ！悪党め！」
｢……ジャーファル、お前、ユナンと面識あったか？」
｢いいえ、ありません。でもシンが言うなら悪党でしょう？」
｢う、うーん……」
｢面識ない子に悪党呼ばわりされるとは思わなかったなあ。君が育てたの？」
｢……育てたと言えば、育てた」
｢大体ですねっ、シンをバアルに導いたのならきちんと最後まで面倒見るべきではありませんか！導くだけ導いて後はほったらかしなあなたにシンの育て方についてあれこれ言われる筋合いはありません！」
｢つまり？」
｢今からでも遅くありません！我がシンドリアのマギとなり、シンのために力を貸すべきです！」
｢……そうきたか、ジャーファル」
｢やだ」
｢やだってなんですか！シンみたいに精悍な顔立ちをして、心優しく、公平で、国民のことを考えている王は他にはいません！大体おかしいんですよ！シンがマギに選ばれないのが！」
｢あの黒い子には好かれてたよね？」
｢あんなの却下です。ともかく、シンはこんなにかっこいいんですよ？！シンを選ばず誰を選ぶっていうんですか！」
｢お前、本ッ当に俺のこと好きだな……」
｢ねえ、シンドバッド」
｢な、なんだよ」
｢ああいう育て方は良くないよ？」
｢……か、可愛いからいいんだ……」
｢いいの？」
｢い、いいんだよ！」
：ユナンとジャーファルさんの面識あるのかないのか気になります。
comment (0)