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'愛してる'って言わせてみたい(3/5)


「みのり?」



私の行動に驚いている冬馬さんの首に両手を回してそっと抱き寄せて、その唇を塞ぐ。



啄む様に軽いキスを何度か繰り返して。



それから私は少しだけ躊躇いながら、薄く開いた冬馬さんの唇にそっと自分の舌を差し入れた。



私からこんなキスをした事なんて、今までなかった。



「!………みのり?」



冬馬さんも、私のいつもより大胆な行動に目を丸くしている。



「ん、……んん………っはぁ…」



堪えきれない声が、耳に響く。



まだキスしているだけなのに、こんなに甘い声を出している自分が恥ずかしい。



私はつま先立ちになると、声すら漏らさないくらいに深く口づけた。



と、腰の辺りに緩く回されていた冬馬さんの両手が、私の体をきつく抱きしめる。



「きゃっ……。冬馬さ、ん……あ、ん…」



そして冬馬さんの口内に差し入れていた私の舌に、冬馬さんが自分の舌を絡ませてきた。



「みのり……」



「………ん…はぁっ…」



ピチャピチャという水音が、静かなリビングに響き渡って。



そのいやらしい音に耳を侵されて、私の体から力が抜けていく。



「あ、ん……」



やがてカクン、と膝が崩れた私を冬馬さんの逞しい腕が軽々と抱き上げた。



「みのり……寝室に行く?……それとも……」



口ではそう言いながら、冬馬さんは数歩だけ移動して、リビングの革張りのソファに私の体を横たえる。



「冬馬、さん?」



パジャマの上衣を脱ぎ捨てて、私に覆いかぶさりながら冬馬さんが低い声で呟いた。



「……そのフレグランス」



「え?」








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