その心に酔わされる(5/7)
楽屋に戻り、はづきから貰ったウイスキーボンボンを味わっていると
横からニュッと伸びてきた手がウイスキーボンボンを箱から一つつまみ上げていった。
「秋羅がお菓子食うなんて珍しいな… へ〜ウイスキーボンボンか…旨いのかよ?」
「あぁ…世界で一番旨いウイスキーボンボンだよ
ほら、お前チョコは好きじゃないだろ返せよ…冬馬」
そう言うとニヤリと笑ってあろうことかペリペリと銀紙を剥きだした
「お前!何やってんだ!」
慌てて立ち上がり捕まえようとするがペリペリと銀紙を剥きながら冬馬は逃げまくりパクリと口に放り込んでしまった。
「お!?なんだけっこー旨いじゃんこれ!さっすがはづきちゃんからだけあって世界で一番ウマイな〜」
「うるせえっ!!人のチョコレートを勝手に食うな!!バカ!」
「なんだよ!同じのもう一個あるだろ!!ケチ!!」
照れ臭くいのを誤魔化すように冬馬の頭を殴り付ける
「やかましい!!」
「イテッ!?照れ隠しに殴るなよ!!秋羅ちゃーん
大体なぁ…障害は多いほど燃えるもんだぜ!?
つーことでもう一個寄越せ!!」
「誰がやるか!!」
そして…帰宅後たっぷりとはづきとの甘い一夜に身も心も酔いしれた。
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