Musician | ナノ


KENJI's Happy Birthday!『Are You Ready?』(3/4)

「お前ら、何か俺に隠し事してへんか?」



ズバッといきなり核心を突いた俺の言葉に、五人ともが一斉に顔をひきつらせる。



間違いない!



「や、やだなあ何言ってるのさ。サトヤンてば」



いーや、櫂!‥お前の愛想笑いにも騙されへんぞ!



「お前らなあ、頼むから今日だけは大人しゅうしとってや?‥‥俺は今夜は、最終の新幹線で東京にとんぼ返りせなアカンのやからな!」



「‥‥‥‥‥‥‥は?」



「‥‥‥お?」



何や、どうしたんや?



みんな目ぇ丸くして、ポカンとした顔で俺の事ジイッと見とる。



アカン‥‥何か今、俺めっちゃ居心地悪いわぁ。



「佐藤‥‥‥お前、今何て言った?」



雅楽、目が完全に座っとるぞ?



「‥‥何て、大人しゅうしとけやって‥‥‥」



「違う、その後!」



今度は櫂が口を挟む。



何なんや、ホンマに‥‥。



「そしたらえーと、今夜は東京にとんぼ返り?」








「「「「「‥‥‥‥っ聞いてねぇっっっ!!!!!!」」」」」



「う、うわっ!?‥‥何やぁ!?」



俺、お前らに何かしたんか?



「‥‥‥‥車内販売、ガマンしたのに」



地の底を這うような低い声にふと我に還ると



いつの間にか俺の隣に来とった瑠禾が、恨めしげに俺の顔を見上げていて。



「‥‥‥る、瑠禾?」



あれ‥‥‥何で俺、声が裏返っとるんや‥‥‥!?



「堅司‥‥‥‥天誅!!」



「う、うわあああぁっ!!!!」



最後に俺の目に映ったのは、額を抑えてため息をつく龍とちとせの姿やった。







お前らっ!‥‥一体、俺の何がそんなに悪いって言うんやぁっ!?















‥‥‥タイミングかと思いますが、いかがでしょう?






→あとがき

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