小説 | ナノ
 


「今日ね、にゃんにゃんにゃんの日なんだって」

「へー」

「にゃんにゃんする?」

「何だよにゃんにゃんするって」

「そーれーはー…これを装着して楽しむんだよ!じゃん!」

「…おっまえな」

「ネコミミカチューシャです孝介くんつけてください」

「馬鹿だろ」

「ええー?孝介くんに似合うと思ってわざわざドンキで買ってきたのに!」

「…××が付ければいいだろ」

「おっ!わたしのネコミミ姿が気になっちゃいますか!気になっちゃうんですね!」

「別に」

「またまた〜!素直になってよ。はーい装着しました!似合う?」

「それ三毛猫?へぇ、そんなのもドンキで売ってんだ」

「そうなの!珍しいよね〜。孝介くんは黒猫をどうぞ」

「あっ!××お前勝手に付けるなよ!」

「うーん!可愛い!」

「何だよこれ!耳取れないんだけど」

「じゃあネコミミを付けたことだし、にゃんにゃんしますか」

「シカト?」

「はい!にゃーって言ってみて」

「じゃんけんで負けたほうが言うことにしようぜ」

「よし、負けない」

「じゃーんけんぽん!」

「げ…」

「孝介くんの負け!はい言ってみよう、さんはい!」

「……にゃー」

「かっわいー!可愛い可愛い可愛い!わたしも言っちゃお!にゃんにゃん!」

「…結局言うんだったらじゃんけんする意味なかっただろ」




おわれ

2013.02.22



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