「10代目!!おめでとうございます!!」
「ありがとう獄寺くん」
綱吉の部屋に獄寺の声が響き渡る。そんなに大声出さなくていいのにと顔に出てる私の彼氏、綱吉。今日は彼氏の誕生日。
「ちわっ!寿司持ってきたぜ!」
「な、てめっ!ケーキに寿司は合わねぇだろうが!!」
「そうか?」
山本が持ってきた寿司にケチをつける獄寺が面白くて皆が笑い出すいつも散らかってる綱吉の部屋はさすがにキレイに片付けられていた。そして獄寺が張り切って飾りつけをしているときは思わず笑ってしまった。
「ツナさん!ハッピーバースデーです!はい、プレゼントフォーユーです」
「あ…ありがとうハル」
「ツナくん、私からも」
「ありがとう、京子ちゃん」
実はいうと、本当は綱吉と二人きりでパーティーをしようと思っていたんだけど、右腕の獄寺が皆を呼んで盛大に祝いたいとほぼ強引に決まってしまった。
別に獄寺が悪いわけじゃないし、誰だって綱吉の誕生日を祝いたいって思う。
「おれっち、お腹ペコペコだもんね!もうランボさんケーキ食べちゃ…」
「アホ牛!!勝手にケーキに触るんじゃねぇ!!果てろ!!」
「獄寺さん!ランボちゃんいじめちゃダメです!!」
みんながランボくんの方へとがやがやしている間、私は少し離れたところで軽く溜息。綱吉と話す時間もないなぁ、と少し残念に思うこともある。
「aoi、」
「つ……!」
気付けば目の前真っ暗。唇に柔らかい感触。綱吉にキスをされていた。
「顔、真っ赤だよ」
「っ…!!」
ニコ、と微笑む綱吉はどこか意地悪っぽく微笑んでいるようにも見えた。
綱吉は真っ赤になった私を楽しそうに見ては耳元で来年は二人だけでやろうね、と囁いた。
来年はきっと
(や、約束だよ…!?) (うん、約束) (…誕生日おめでとう、大好き) (オレも大好き)
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はりねずみ様より
ツナハピバ小説を貰ってきました
もう、ほんと、 ずっとストーカーしてるんですが、文才がありすぎて羨ましいです!
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