繰り返す、同じ毎日。

うんざりしていた
僕のところに、


君が現れた。








「骸さーん、今日も学校行かないんれすか?」



すたすたと、あてもなく歩く僕のあとをクローム、犬、千種がついてくる。



「行きたいなら犬だけ行けば…?」


「ムキー!行きたいわけないぴょん!千種は黙ってればいいぴょん」


「犬、千種、けんかしないで」



3人の会話を半分聞きながら、何か面白いものはないか、と道を物色する。




つまらない

たいくつ


そんな言葉しか出てこないような、こんな毎日。



気づけば無意識のうちに、沢田綱吉たちのいる、並盛町へ来てていた。




しばらく行くと別れ道が。


右には公園、左には長い坂道。


退屈だけど、きついことを進んでするのは嫌で。



公園に入っていくと、数人の子供たちに混ざって1人の女子。

多分同い年くらい。


「骸様…?」


「どうしたんれすか、止まって」
「…?」




3人が視線を追っていくと、
そこにはあの女子。



子供たちに遊んで、とせがまれて困っていた。




困りながらも笑いながら子供たちの相手をする彼女から目が離せなくなって。



フラフラと寄って行ってしまった。




そして一言、


「僕が相手するんで、貴方は行っていいですよ」


言ってしまった。




彼女はきょとんとしてたけど、すぐ笑顔になって。



「ありがとうございます!ずっと離してくれなくて困ってたんです」



あぁ、僕はこの笑顔が見たかったのか。




「私、加藤亜依っていうんで覚えといてください
今度お礼します!」


ホントにありがとうございます、言いながら並中があるほうへ走っていった。


子供たちが僕に群がってくる。



「…めずらしいれすね、骸さんが…」


「親切なんて…」



本当にびっくりしているのだろう、3人は目を丸くして呆然としている。



「ほら、3人も見てないで手伝ってください」



いや、下心ですよ
自分の中にとどめて、笑った。






お題提供サイト様 確かに恋だった





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