夏休み後半、

それは毎年やって来る。

学生の敵、宿題!!










「うぁ〜、わかんない〜」

「どこ?」



夏休みの最後の最後、
8月30日。


梨奈はツナの部屋で
夏休みの宿題をしていた。


「この二次方程式のとこ☆」

「お前…さっき教えただろ!ホントに受験生かよ!!?」


「ツナの教え方が「なんて?」だからツナの教えか「なんて?」…なんでもないです…」

(この黒ツナめ!)


「あ゛?
…ふーん、そんなこと言うんだぁ」


「か、顔が怖いです!綱吉様!笑ってるのに顔が怖いです!てか、口では言ってないはずなのに!」


「梨奈が俺と同じ高校行きたいって言ったのにねぇ。いいんだぁ、行けなくても」


「すんません!ホントすんません!教えてください!こんど分からなかったら罰ゲームでも何でも受けるんで…」


「へぇ、何でも…。じゃあ続けようか」


(あ、しくった…。どうしよう…)


「ほら、するよ」


「う、うん…」





そして無事再開した訳だが…





「あ、ここ間違ってんじゃん。はい罰ゲーム〜☆」


「えっ、…やっ、そこっ、…っ…あっ、…もうダメっ、あははははっ、…ツナっ、くすぐっ…たいっ…」


さっきからこんな調子で間違えるだびに、くすぐりの刑だ。


「…ツナっ、こちょこちょはやめて…?もう、お腹いたっ…」

「しかたないな、じゃあ次は違うのね」







「うぅ〜」

私、梨奈はマルツケ中。


「…4問間違った…」


(違う罰ゲームってなんだろう…。絶対ツナのことだからこちょこちょよりひどいよ…)

想像するだけで背筋がぞわっとなる。


「4問か…。じゃあ梨奈、こっち向いて☆」


「な、何するつも…んっ…」


言い終わる前に綱吉の顔が近づいてきて、口を綱吉のそれでふさがれた。

最初は触れるだけ、

2回、3回目は角度を変えて。

どんどん深くなっていく。


「最後、どうしてほしい?」


綱吉が白々しく聞いてきた。


「…いじわる」

梨奈が上目使いで綱吉を見ると、綱吉が嬉しそうに笑った。

(かわいいなぁ)


そして最後の罰ゲームをした。





『罰ゲームという名の』
(ご褒美だよ///!)













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