「梨奈ー」


ふらふらと入っていった部屋には


「ツナ?
どうしたの?」


机に座りながらこっちを振り返っている梨奈がいた。





「つ〜か〜れ〜た〜」


近くにあったソファに倒れ込む。


「一昨日からずっと仕事だったもんね
終わったの?」


梨奈は席をたって簡易台所のほうへ。

といっても、ボンゴレ本部の一室だから普通の台所と言えるのだが。



そしてすぐ、コーヒーのいい香りと共に二つのマグカップを持った梨奈。


ソファの近くのテーブルに置いて


「お疲れ様」


ふんわり微笑んだ。






「梨奈」


そのままコーヒーを飲んでる梨奈に手招きして。


「ん?」



マグカップをテーブルに置いたのを見て、梨奈の手を引き寄せた。



「わっ!?」






引っ張られた勢いのまま俺の隣に座る梨奈は俺のほうを見て。


「何す…」怒る梨奈に噛みつくような、キスをする。



「ん…」




長いような、短いような、時間。




「…甘い」


「…甘くないよ、コーヒー飲んだもん」


「梨奈が甘いの」




顔を真っ赤にさせて俯く梨奈に笑みを零して優しく抱きしめた。







メロウガール

俺だけの

甘い、甘い

愛しい人




メロウ→甘い、柔らかい







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