ツナは黙々と私をメイクしていく。 おとなしくされるがままになっていたらふいに細い、しっかりとした指が顎をすくい上げた。 そして真剣な顔で私に口紅を塗り始める。 そっか、さっき下向いて色を作ってたんだ 色素の薄い、きれいな瞳は私の唇に。 …睫ながいなぁ しみじみと思っていたら、ツナが突然顔をあげた。 目が、合う。 なんだろう…? しばらく見つめ合って、目がなぜか離せなくて。 気が付いたら、ツナの顔が間近にあった。 自然な、キス。 「…あーぁ、せっかく塗ったのに また塗らないとダメじゃん」 キスした時に付いた口紅をそのままに、また色を作り始めるツナ。 「…自分がキスしてきたんじゃん」 「だって、そういう顔してたから 梨奈が」 そう言って妖しく笑うとまた顎をすくい上げて、口紅を塗り始めた。 ツナの唇に付いたままの赤から、目が離れなかった。 ────────────── ツナがメイクする意味が わからないw ちょっと書きたかっただけの 自己満小説でした! |