朝、肌寒さに起きれば窓が申し訳程度に開けられていた。



あの人が開けていったのかな…







素肌に毛布をくるんで隣に寝転べば微かに残るあの人の香りと温かさと。

それが余計に寂しくなる。







「…綱吉」

呟いてみたところで返事が返ってくるわけでもない。







頭をふって、出勤の準備をしようとリビングへ行けば、机の上にあるマグカップ。



綱吉が煎れてくれた、コーヒー。



持ち上げて一口飲むと広がる苦い味は、いつもならもっと甘いはずで。




冷めてしまったからかな




ふー、と息を吐いてマグカップを元に戻し、また、準備を始めた。




私の恋心も、

コーヒーと同じように冷めてしまえたら、









そう思ってまた、ツキンと心が痛んだ。











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またまた意味わからん話


意味がわからければオチもない


そんなお話



次は甘が書きたいなぁ







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