大好きで愛しくて だから 別れるしかなかったんだ 「別れよう」 君の目を真っ直ぐ見て、そらさずに言った。 「な、んで…」 君は呆然としてて。 「もう、一緒にはいられないから… 別れよう」 目に力を込め、乾かすようにさらに君を見つめる。 「や…、いや…ツナ …いや、」 俺の言ってることをはっきり理解した君は、目にいっぱいの涙を溜めて俺の服を掴んでくる。 「……」 「私は、大丈夫だよ…」 「……」 「…何があっても」 「……」 「ツナ、…ねぇ」 「……」 「……何か言ってよ！」 ドン、と俺の胸を弱々しく叩きつける。 とうとう涙は白い肌をつたって。 初めて会った時とかわらない、見とれるほどの儚さ。 でも、だからこそ、俺のあの世界には連れて行けないから、 「…ごめん」 ただ、謝る。 「……っ、」 「ごめん」 「…あや、まってほしいわけじゃ…、ない、よ」 「…ごめん」 そのまま君の額に最後のキス。 君はまだ止まらない涙を拭いながら俺の耳に口を寄せて、 「ーーーーーー〜。」 「…っ」 君が離れると、俺は君に背を向けて歩き始めた。 振り返らず、凛と背筋をのばして。 流れる雫は君への想いと共に。 さようなら、 愛しい人 彼女はツナになんていったんでしょうね ご想像にお任せしますｗ |