プロローグ
〜Heroine side〜





彼を一目見たとき、


彼が戻ってきたと思った


彼に抱きついて泣き崩れて
そのまま眠って





起きてから、


彼が10年前の彼ということが
信じられなかった



部下であるはずの
隼人に振り回されてるし、

菜乃佳の知ってる彼と違って
ヘタレだったし



菜乃佳の知ってる彼と違うところがたくさんあったから





でも


なぜか目が吸い寄せられて

瞳に同じ覚悟が見えて

仲間想いで優しくて




気づけば


彼にときめいてる自分がいた