プロローグ
〜Truna side〜





彼女に初めてあったとき


いきなり抱きつかれて泣きつかれて


そのまま眠ってしまった彼女を見て



なぜかわからないけど


俺が護らないとと思った



見ず知らずの女だし

次の日からはがらっと態度が変わってよくわからなかったけど

なぜか、そう思ったんだ






でも一緒に過ごしていくうちに

だんだんと彼女の眼差しが
柔らかいものに変わっていって

さりげない気づかいが嬉しくなって



彼女のことが、
好きになったんだと思う



たとえその彼女の全ての行動が、


10年後の俺に向けられているのだと、

わかっていても