「ただいまー」



玄関のほうからバタバタと騒がしく走ってくる音。

もうすぐ姿を表すであろう彼を思うと自然に顔が緩み、お出迎えするべくドアの前に立った。


「莉奈ーっ」


「おかえりなさいっ」



バンッとドアが開いてそこにはやっぱり愛しい人。

会議とか出張とかいろいろ重なって、会うのは2週間ぶりになる。


今出来るとびっきりの笑顔でその人の腕の中に飛び込んで、ぎゅうっと抱きついた。



「ツナ、ツナ、ツナー」



言いながら頬を擦り寄せれば、返事の変わりに抱きしめられる力が強くなって。

胸いっぱいにツナの匂いを吸いこんで、ツナに浸っていたら。


ふいに肩を掴まれて少し体が離れる。



え…?



密着していたところにぽっかりと間があき、ツナの体温が名残惜しく感じながらツナを見上げれば。

顔を両手で優しく包み込まれて、目の前にツナの顔。



「ツ────…」



唇にあたる柔らかい感触、
額にあたるくすぐったい髪、
あたしを包むツナの香り。


その全てが久しぶりで、心がきゅっと掴まれたような気がした。


ドキドキと跳ねる鼓動が伝わるんじゃないかとはらはらしながら、ほのかに甘い香りに沈んでいった。








「…ん、んんっ…ふ、」


…もう限界。



何回も唇を寄せて、
何回も舌を絡めて、
息が苦しくなって。

少しツナの胸を押すと、一回離れ、もう一度軽く唇を重ねて、離れていった。



「…ただいま、」


「…おかえり、」



人の良さがにじみ出るような笑顔を浮かべて、またぎゅうっと抱きしめられる。



「…ツナ、帰ってくる前、ココア飲んだでしょ」



大人しく受け入れながら、キスしたときの甘い香りを思い出した。



「うん
どうせキスするなら甘い方がいいだろ?」


「…うん」



でもココアって…
甘すぎるでしょ。


黒いスーツをパリッと着こなしたツナがココアを飲んでる姿を思い浮かべて顔が緩んでくる。



「…何にやけてんの」


「ひどっ!
にやけてないし」


「でも笑ってたよね
何考えてた、言え」



たまにでる意地悪ツナはあたしの頬を唇が突き出るように掴んで。



「にゃにもかんがえてにゃ…」



"な"がうまく言えなくてツナが吹き出したかと思うと、また触れるだけのキスが降ってきた。


「ツニャのばか…」


「ん?」


「ツニャにゃんかキライ」


「俺は好き」



さらっと言ってしまうツナに顔が熱くなる。



「…あたしだって」


「ん?」


「…っ、大好きー!」









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はい。

葵さま、
リクありがとうございました。葵さまだけお持ち帰り可です。

ずっと二人がいちゃいちゃしてるだけの話ですが、
いちお設定は新婚なふたりです。



気にいってくださると嬉しいです。
返却も受け付けておりますので、いつでも言ってください!



では、最後に
こんな拙いサイトに来てくださってありがとうございました!







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