黒いウサギちゃん
「うー」
「…」
「うー」
「…」
「うー」
「…何、花梨?」
執務室に花梨が来てから約30分。
背中に視線を感じながらずっと唸られてたら、無視を決め込んでいた俺でもさすがに無視出来なくて。
はぁ、と小さく溜め息をつきながら振り返れば、俺のベッドで丸まっている黒い物体が見えた。
「…構って?」
うるうると目を潤ませてこっちを見る姿はまるで黒いウサギ。
「…しょうがないなぁ」
まだ仕事がたくさん残ってるけど、
後でリボーンに怒られそうだけど、
…いっか!
黒いウサギちゃん
ウサギはさみしいと死んじゃう、て言うしね
構ってあげないと