MDとCD





「ツーナっ」


私はこっそりと書斎に忍び込み、気づいてないツナに後ろから抱き付いた。


「うわっ!?」


フワフワの髪に顔をうずめてツナの香りを堪能する。



「花梨か」



イヤホンを外しながら私のほうを振り返る。



そっか、
音楽聞いてたから気づかなかったのか



「何聞いてたの?」


「ん?これだよ」



渡されたのは今時珍しい、無駄に大きくて重いもの。



「これMD聞くやつじゃん!」


「うん」


「今はCDさえも古くなってきてる時代だよ?
たしかツナ、新機種もってたじゃん
なんでそっち使ってないの?」


わざわざこんな机の上に置いたらかさばるようなものを…。




「…なんか久しぶりに使いたくなったんだ
ほら、今どんどん新しい物が増えてるだろ?
でもなんか…古くなった物でも大切にしないとな、て
だって俺が目指すボンゴレは、プリーモが目指したボンゴレだから」



大切な人たちを守るための自警団。

今やボンゴレはマフィアの頂点だけど、最初はそんな大きな優しさから創られた。




「俺は仲間を守りたい、
ファミリーを守りたい、
そして、
花梨を護りたいから」


真剣な顔で見つめられてドキッとする。



「とまぁ、MDはそこまで関係ないけどね」



かと思えばすぐにいつもの顔に戻って。



ずっとそんなことを考えてたのかな…


殺しが日常的にあってる毎日で、ずっとその決意を胸に頑張ってたのかな…





なんか無性にツナが愛しくなって。


緩んでいた腕をまたツナの前に回して、今度は強く抱き付いた。



「花梨?」


「…じゃあ私は、ツナが頑張り過ぎないようにずっと隣にいるよ」



「うん、ありがとう花梨」





そして私たちは、どちらからともなく静かにキスをした。









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お題と話が合ってないυ

しかもムリヤリ感が
すごいね



…ごめんなさいm(_ _)m

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