抱擁







ぎゅううぅぅぅ


って、たまにしたくなるよね



あのツナが、


あの黒ツナが、


真面目な顔して言ってきました。













「え…、どしたの、ツナ?」



「別に、たまには花梨が恥ずかしがる顔がみたいなぁ、と思って」



「そんなの知らないし!
てかまた黒ツナ出た〜」



「うん、その顔も良いけど、
俺は恥ずかしがってる花梨が見たい」



「そんないい顔で言わないで!


「いいじゃん☆」



「やだ!
そんな言ってからするようなことじゃないでしょ!」



「いいじゃん☆」



「やだって…わっ!?」




捕まれていた腕はいきなり引っ張られ、予想もしてなかっていたことに、そのままツナの腕の中に倒れ込む。




「あー、花梨柔らかいー」


「バカツナ!変態!」


「はいはい、
おー、真っ赤だ」



意地でもツナには顔を見られたくなかったのに、やっぱりツナの力は強くて。



「…っ!
ツナが…、ツナがこんなことするから…!」


「やっぱりかわいい


「ううううりさい!」





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