蜂蜜





ハニーブラウン、

つまり蜂蜜色。



蜂蜜といえば…





ツナ!!











「ツナー、疲れたー」


やっと7限目の数学が終わって、どっと1日の疲れが出てきた。


ツナの席までフラフラと行ってツナに倒れ込む。




「うわぁ!?花梨?」


「ツナ、いー匂い
いつも甘い匂いするよね」


「それ言われても嬉しくないから」


「いいじゃん
疲れたときには甘いもの、て言うし」


「食べ物の話だろ!」


「私蜂蜜好きなんだよねぇ〜」

「人の話聞けよ!」


「ツナ食べた〜い」


「食べたいて…
…いいよ、食べさせてやる」


「へ?」




少し嫌な予感がして顔を上げれば、ツナが笑っている。

この笑いのときはいつも良いことは起こらない。


たり、と汗が垂れるのを感じながらツナから離れようとすれば頭の後ろに手を回されて。



「ツ…!」


視界いっぱいに広がるツナの顔と、甘い甘いツナの香り。


教室の、みんながいるなかで、キス。




教室はしん、と静まり返って、みんなの視線を感じる。




「…ぷはっ!
ツナ、何す

「花梨が言ったんだろ」


…そうだけど」



クラスメートからのはやす声が頭に響いて顔が熱い。



「でも、だからって
みんなの前ですることないでしょ!!!」








蜂蜜


甘い甘い彼は
ただ甘いだけじゃないんです



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